定量・定性分析と投資価値評価
3種類の会計基準(「日本基準」「米国基準」「IFRS」)に全面的に対応した、証券アナリストの基本である「財務・証券分析」を学ぶための入門テキスト。企業分析・財務分析・業界分析を一体で理解できる。
証券アナリストとは、投資対象企業の分析を行い、そのうえで投資推奨を行うリサーチャーを指す。より広義には、資産運用・管理を行うポートフォリオ・マネジャーや投資方針を策定するストラテジストなど、資本市場において多様な投資意思決定プロセスに関与するプロフェッショナルを総称する。
本書では、証券アナリスト業務を遂行するうえで理解すべき必須の内容が、以下の4部16章で構成されている。
第Ⅰ部「証券アナリストの機能と役割」では、証券アナリストの歴史を概観したうえで、資本市場において果たす証券アナリストの役割、長期業績予想の意義などの基本的事項を学ぶ。
第Ⅱ部「企業分析の基礎」は、個別企業の投資評価に際して必要となる、マクロ経済・産業等の企業を取り巻く広範な環境の分析について学ぶ。加えて、企業による重要な非財務の発信情報の把握について論じる。
第Ⅲ部「財務情報の分析」では、分析対象企業の主要な財務諸表、財務情報に対して留意すべき点を理解する。さらに、「日本基準」「米国基準」「IFRS」の3つ会計基準への対処について論じる。
第Ⅳ部「投資価値評価と投資格付」では、投資意見を形成するうえで必要となる、さまざまな投資評価手法を紹介するとともに、投資格付について論じる。