大学・財団のための ミッション・ドリブン・インベストメント

川原 淳次著
2018年4月27日 発売
定価 2,750円(税込)
ISBN:9784492733455 / サイズ:A5/並/242

大学には学生の教育や社会経済貢献のための研究、財団には慈善事業のためになどの組織によって様々なミッションがある。そのミッションは長期的、恒久的に実現するものであり、そのためには財政的に支援する資産運用の長期的視点でなされなければならない。
現在の日本の大学は、18歳人口の縮小、大学間競争の激化、公的支援の縮小、経費上昇などの課題を抱えながら、大学教育の質的向上が求められる。
授業料、入学金の拡大が困難ななか、寄付基金を活用した資産運用が大学経営の大きな課題となってきた。
しかし比較すると、数百年の寄付の歴史に基づくエンダウメント・モデルによる資産運用を重ねてきた欧米大学の基金規模がハーバード大学、イェール大学では兆円規模にたっしているのに対して日本では最大規模の慶應義塾大学でも500億円。
欧米の大学では、「寄付募集⇒運用⇒支出の拡大再生産の仕組み」が大学の質的向上と国際的優位を作り出す源泉となっている。
課題解決のキーは、企業改革と同じく大学の運用ガバナンス改革にある。貯めるだけではなく、資産を運用し、ミッションを恒久的に実現するための強固な基盤を築きあげるためのエンダウメント・モデルに基づくベスト・プラクティスを示し、米国大学基金や日米年金基金の資産運用手法を学びながら、日本におけるミッション・ドリブン・インベストメントの提案をする。

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概要

大学のミッションを恒久的に実現する財政確立のための資産運用を提示。寄付→運用→支出の拡大再生産による大学改革の道筋を示す。

目次

主要目次
第1章 大学・財団のミッションを支える資産運用
第2章 岐路に立つ大学経営と改革された公益法人
第3章 資産運用に関して海外の経験から学ぶ
第4章 エンダウメント・モデルとは何か?
第5章 日本の大学経営の課題
第6章 大学・財団の恒久的資産を支えるための投資方針とリスク管理
第7章 安定的なリターンを確保するための投資対象
第8章 資産運用高度化のためのアウトソース活用
最後に~ミッション・ドリブン・インベストメントの発展に向けて

著者プロフィール

川原・淳次  【著】
かわはら じゅんじ

1988年東京農工大学大学院工学研究科修士課程修了。同年野村総合研究所入社。米国NRITI出向を経て、1997年野村證券金融経済研究所の主任研究員兼年金・大学向け運用コンサルタント。2005~09年野村ファンド・リサーチ・アンド・テクノロジー・アメリカ社長兼CEO/CIOとしてヘッジファンド、リアルアセット、プライベート・エクイティのオルタナティブ投資ゲートキーパー。2011年ブラックロック・ジャパンを経て、2015年9月より野村アセットマネジメントソリューション担当Co-CIO、2018年4月より現職。
主な著書に『ミューチュアルファンド入門』(共著、東洋経済新報社、1997年)、『投資信託の知識』(日本経済新聞社、2000年)、『日本の資本市場』(共著、東洋経済新報社、2002年)、『大学経営戦略』(東洋経済新報社、2004年)、『大学とガバナビリティー』(共著、学法文化センター出版部、2006年)など。