続・パチンコの経済学

佐藤 仁著
2010年11月19日 発売
定価 1,760円(税込)
ISBN:9784492761946 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:240

不気味に連鎖し始めたパチンコと金融商品。

誰も語らなかった、

「カジノ解禁」前夜のパチンコ大改革案




ありそうでなかった業界案内として、2007年に刊行されるや大きな反響を呼んだ『パチンコの経済学――内側から見た30兆円ビジネスの不思議』から丸3年。待望の続編である。わずかこの3年でパチンコの市場規模は30兆円から21兆円に縮小した。一方、テレビでは毎日、大量のパチンコ関連のCMで賑わっている。いまパチンコ、ギャンブル業界にいったい何が起こっているのか? その舞台裏に迫った。パチンコとFX取引とギャンブルと……不気味に連鎖しはじめた、パチンコと金融商品。誰も語らなかった、"カジノ解禁"前夜の業界大改革案とは? 内部に精通し、経済学、社会学に明るい著者ならではの筆致は独壇場で、前作を超えた面白さで読ませる。



ちなみに、ギャンブルの純損失とは著者の造語だが、「お客が投資した金額から回収した金額を差し引いた純粋な損失」のことで、顧客が支払ったテラ銭の総額のことである。パチンコやカジノは粗利益高が、宝くじや公営ギャンブルは控除率があてはまる。日本人はギャンブルになんと年間5兆3387億円のテラ銭を使っていて、パチンコがその約67%、3.5兆円強をも占めている。



政府の観光立国の旗振りのもと、換金合法化からカジノ解禁へ進もうとする業界に未来はあるか? 民主党版カジノ新法(案)も収録した業界ガイドの最新版である。

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概要

派手なテレビCMの裏で進む業界瓦解の構図。FXやオンラインカジノなど投資系ギャンブルに脅かされる王者パチンコの行方は? 『パチンコの経済学』の続編となる「業界ガイドの決定版」。

目次


第1章 パチンコの今とこれから
第2章 パチンコの基礎知識
第3章 パチンコの抱える構造的な問題
第4章 境界なきギャンブルVS金融商品、
    ギャンブルVSエンターテイメント
第5章 カジノビジネスの動向とパチンコ
第6章 パチンコとゲーミング産業との共存

 

著者プロフィール

佐藤 仁
さとう ひとし

1946年、札幌生まれ。日本海外旅行、日本エコノミストセンター勤務を経て、研修企画、出版企画の㈱ベル教育システムを主宰。1992年、大手パチンコホールチェーンの㈱ダイナムに入社。秘書・広報担当、北海道統括事務所長、取締役人材開発部長・営業統括部長・商品部長を歴任。2006年退任。2008年6月から2010年3月までホール経営中堅の㈱メッセに在籍。
2006年以降は執筆、講演を中心に活動中。テーマはパチンコ、ギャンブル、ゲーミングビジネスの経営。

著書に『パチンコの経済学――内側から見た30兆円ビジネスの不思議』(2007年3月、東洋経済新報社)、『ギャンブルの経済学』(2007年10月、リヨン社かに心書)がある。