教養としての資源問題

谷口 正次著
2011年2月18日 発売
定価 1,870円(税込)
ISBN:9784492761977 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:240


今知らねば、滅びる。



レアアース・ショック、中国の脅威と資源ナショナリズムなど資源の現在と未来を明らかにする本。地政学的問題、政治的不安定性、資源ナショナリズム、環境問題、人権問題、労働問題、先住民問題、HIV問題、腐敗の構造など、著者は日本で数少ないこの分野の専門家である。



すでに尖閣問題など、資源を核とする紛争が起こっているにもかかわらず、日本では資源は、いまだに金さえ出せばいつでも買える単なる外部購入資材という位置付けで、商社依存体質から抜け出せない。



本書では世界における不安定な資源事情に対して警鐘を鳴らし、日本が直視すべき複合的な課題の所在を明確に提示する。

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概要

国際問題で揺れる日本。背後に隠れるのは各国の資源への野心である。世界における不安定な資源事情に対し警鐘を鳴らし、日本が直視すべき複合的な課題の所在を明確に提示する。

目次


序 章 資源思考を失った日本
第1章 サプライチェーンの最上流で何が起こっているのか?
第2章 スーパー・パワー中国新植民地主義が新たな呪いを呼ぶ
第3章 資源制約を越えて

 

著者プロフィール

  谷口正次
たにぐち まさつぐ

1938年、東京都生まれ。1960年、九州工業大学鉱山工学科卒業。同年、小野田セメント㈱入社。87年、資源事業部長に就任、各種鉱物資源関係事業を手がける。93年、常務取締役就任、環境事業部を立ち上げる。96年、㈱秩父小野田専務取締役、98年、太平洋セメント㈱専務取締役(研究開発・資源事業・環境事業管掌)。

現在、資源・環境ジャーナリスト(講演・執筆活動)。資源・環境戦略設計事務所代表。他にNPO法人ものつくり生命文明機構理事。サステナビリティ日本フォーラム理事。国際日本文化研究センター共同研究員。サステナブル・インベスター顧問。(社)クラブ・エコファクチャー理事等も務める。

専門は資源・環境論。発展途上国における大規模金属鉱山開発の現場の実態を取材。

著書に『メタル・ウォーズ』(東洋経済新報社、2008年度日経BP・BizTech図書賞受賞)、『メタル・ストラテジー』(東洋経済新報社)、『次に不足するのは銅だ』(アスキー新書)、『入門・資源危機』(新評論)、『資源採掘から環境問題を考える』(海象社)等がある。