「考えるクルマ」が世界を変える

ミッチェル,W.J.著/ボローニ=バード,C.E.著/バーンズ,L.D.著/室田 泰弘訳
2012年2月10日 発売
定価 3,080円(税込)
ISBN:9784492762011 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:430


クルマは最も優れた情報端末になる!



自動車産業は成熟産業といわれ、市場が頭打ちとされてきた。しかし、考え方次第で、自動車は成長産業になりうる。



再生可能エネルギーによってクルマを走らせながらも、ネット接続して時間を有効に使うという未来のクルマすなわち個人用移動(パーソナル・モビリティ)システムと、それが機能する未来都市についての総合的なビジョンを示したMITメディアラボとGMの研究者の野心的共同研究。



実現するための4つのアイデア、

(1)自動車のDNA(設計原理)の大転換、

(2)クルマ用インターネットの利用、

(3)電気駆動のクルマとスマートグリッドの融合、
(4)都市内移動(アーバン・モビリティ)とエネルギー・システムのリアルタイム制御、

に基づいて、重量450キログラム以下、全長2.5メートル未満、燃費はリッター85キロ以上の新しいクルマを作り、都市構造に持続可能な大きなインパクトを与える道を提示する。

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概要

MITとGMの共同研究。ネットにクルマを載せるという発想で、自動車自体がコミュニケーションをとれるようになり、そこから新たなクルマ社会の未来は拓ける。

目次


第1章 はじめに
第2章 クルマの新しい遺伝子(DNA)
第3章 クルマ用インターネット
第4章 21世紀の都市内移動マシン
第5章 スマートなエネルギー
第6章 充電用インフラの整備
第7章 クルマとスマートグリッドを統合する
第8章 新しいモビリティ市場
第9章 都市化する世界のパーソナル・モビリティ
第10章 ビジョンの実現に向けて

 

著者プロフィール

ウィリアム・J・ミッチェル
William J. Mitchell

MITメディアラボthe Alexander W. Dreyfoos, Jr.教授(建築学、メディアアーツ&サイエンス)。スマート・シティー研究グループ・リーダー。

クリストファー・E・ボローニ=バード
Christopher E. Borroni-Bird

GMの先進技術車両コンセプトのディレクター。携わった開発プロジェクトとして、AUTOnomy, Hy-wire, Sequelなどがあり、現在はPUMAを担当する。

ローレンス・D・バーンズ
Lawrence D. Buerns

企業・政府・大学を対象とした輸送問題・エネルギー問題・通信システム・技術問題のアドバイザーで、GM技術開発担当副社長(1998~2009年)を歴任。自動車の再発明や輸送エネルギーの多元化をかねてより主張し、一連の革新的車両コンセプトを統括した。

室田泰弘   【訳者】
  むろた・やすひろ

1942年東京都生まれ。65年東京大学工学部、67年経済学部卒業。日本経済研究センター主任研究員、埼玉大学助教授などを経て、現在湘南エコノメトリクス社長として主にソフト開発や経済モデルの構築ならびに予測に携わる。

著書に『エネルギーの経済学』(日本経済新聞社、1984年)、『電脳型経済予測入門』(東洋経済新報社、1998年)、『YouTubeはなぜ成功したのか』(東洋経済新報社、2007年)他。訳書に『ソフト・エネルギー・パス』(共訳、時事通信社、1979年)、『ディジタル・エコノミー2004』(共訳、東洋経済新報社、2004年)、『ソウルフルな経済学』(共訳、インターシフト、2008年)他。