20年後、東京はどのように変わっていくのか。
アジアNo.1都市であり続けるための戦略とは!?
グローバル競争は都市間競争である。知識集約型経済の重要性が高まる中、世界中からクリエイティブで多様な人材を集め、イノベーションを推し進める都市の役割が重要となっている。成長著しいアジア地域において、東京が20年後もリーディング都市の地位を失うことなく、グローバル・ハブシティとしての覇権争いを勝ち抜いていくためには、どのような戦略にもとづいて発展をするべきか。「五感を刺激して心地いい」都市へと東京の発展をはかるための未来戦略を成功に導くためのブレークスルー・プロジェクトを具体的に示し、巨大都市・東京の未来を描く。
第1章 グローバル都市TOKYOの知られざるすごさ 第2章 見えてきた東京の成長の限界 第3章 東日本大震災の影響と 迫りくる首都直下地震の危機 第4章 国際舞台で猛追する アジアのライバル都市たち 第5章 どうなる? どうする? 東京のゆくえ ――四つの未来シナリオ 第6章 東京の未来戦略を成功に導く ブレークスルー・プロジェクト
市川宏雄
いちかわ・ひろお
明治大学専門職大学院長、公共政策大学院ガバナンス研究科長・教授。森記念財団理事。
1947年、東京生まれ。早稲田大学理工学部建築学科、同大学院博士課程を経てカナダ政府留学生としてウォータールー大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。専門は都市政策、都市地域計画、危機管理政策、次世代政策構想。現在、日本テレワーク学会会長、日本自治体危機管理学会常任理事、日本危機管理士機構理事長など。
著書・共著に『山手線に新駅ができる本当の理由』(メディアファクトリー)、『日本大災害の教訓』(東洋経済)、『日本の未来をつくる』(文藝春秋)、『グローバルフロント東京』(都市出版)、『文化としての都市空間』(千倉書房)、DVDに『Learning from Tokyo』(JICA、英語版)など多数。
久保隆行
くぼ・たかゆき
森記念財団都市戦略研究所前主任研究員、明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科兼任講師。1966年生まれ、京都出身。日本大学理工学部卒業、京都大学工学部を経てRIAに所属後、コーネル大学大学院修了(都市デザイン、M.Arch)。米国にてRTKLワシントン支社に勤務し帰国後、佐藤総合計画、森ビルに勤務。天王洲アイル総合開発、広州国際会議中心、上海環球金融中心などの大規模開発の計画・設計に従事。都市戦略研究所では世界の都市競争力の調査分析、東京のシナリオ分析などを主担。
共著に『日本大災害の教訓』(東洋経済新報社)、寄稿に『Urban Risk and Well-being of Tokyo』(LSE)、『Urban Policies for Japanese Cities』(MIPIM)など。
2012年5月よりサムスン物産開発事業部複合開発本部部長としてソウルに勤務。