オーシャン・メタル

資源戦争の新次元

谷口 正次著
2012年12月3日 発売 在庫なし
定価 1,980円(税込)
ISBN:9784492762103 / サイズ:四六/上/248

中国・韓国をはじめとする資源争奪が、現実の国際政治経済に濃い陰翳をもたらしている。
日本は無資源国との認識を一貫して持ってきたが、それは陸上資源に限っての話。
広大な海洋水域の「領土」を勘案すれば、レアメタルをはじめ豊富な海底資源に恵まれている。
それらを有効に活用するためにはいかなる条件が必要なのか。
海底資源大国を実現する地勢、技術、政治経済の諸要因を引証し、その実相を克明に描く。

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概要

竹島、尖閣問題、紛争の背後には必ず資源がある。日本は世界第六位の排他的経済水域を持つ海洋大国だ。その地勢的特性を生かせずして次代は拓けない。専門家が明かす次なる未来。

目次

第1章 陸上資源の限界と次のフロンティア、深海底資源
第2章 深海底における日本の保有資源、どこに、何が?
第3章 深海底資源、始まったオーシャン・メタルの時代
第4章 オーシャン・メタルでクリティカル・メタル自給、その経済性評価は?
第5章 技術優位性確保戦争
第6章 深海底資源・エネルギーと海洋安全保障
第7章 2030年、資源大国を目指し、新海洋産業創出を急ごう
第8章 海洋再生可能エネルギー産業育成を急げ

著者プロフィール

谷口 正次  【著】
たにぐち まさつぐ

1938年東京都生まれ。60年、九州工業大学鉱山工学科卒業。同年、小野田セメント(株)
入社。87年、資源事業部長に就任、96年、(株)秩父小野田専務取締役、98年、太平洋セメント(株)専務取締役、2001年、屋久島電工代表取締役。
その後、国際連合大学ゼロエミッション・フォーラム産業界代表理事・千葉商科大学客員教授等を経て現在、資源・環境ジャーナリスト(講演・執筆活動)。他にNPO法人ものつくり生命文明機構理事。サステナビリティ日本フォーラム理事。(株)サステナブル・インベスター顧問。(社)クラブ・エコファクチャー理事等も務める。
専門は資源・環境論。
著書に『教養としての資源問題』(東洋経済新報社、2011年)。『メタル・ストラテジー』(東洋経済新報社、2009年)、『メタル・ウォーズ』(東洋経済新報社、2008年度日経BP・BizTech図書賞受賞)。『次に不足するのは銅だ』(アスキー新書、2008年)『入門・資源危機』(新評論、2005年)『資源採掘から環境問題を考える』(海象社、2001年)。