日系自動車メーカーの中国戦略

柯 隆編著/竹内 宏執筆/宮崎 晋生執筆/尹 大栄執筆/高 瑞紅執筆/津田 紘執筆/中村 信也執筆
2015年3月27日 発売
定価 2,420円(税込)
ISBN:9784492762172 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:184

研究にあたって、中国国家発展改革委員会総合運輸研究所、エネルギー研究所、上海社会科学研究院など、中国の主だった研究機関にインタビューを実施。これにより、中国政府の経済戦略、中国自動車産業と市場の現状、交通渋滞や排気ガス汚染といった環境問題など、中国が抱える課題を詳細に考察した。

研究者のみならず、実際に中国で事業展開している自動車関連メーカーも執筆に参加。生産現場、中国市場により近い観点で、日本企業の立ち位置、日本企業の課題、日本企業の今後とるべき戦略などを考察している。



ポイントとしては

(1) モジュール化が進行しており、部品製造、組み立て工程での利幅は減少しているので、利幅のよいアフターマーケットを意識した戦略が必要。

(2)日系中小部品メーカーは、技術力を生かし、欧米メーカーや華僑企業と提携し、経営リスクを軽減すべき。

(3)ここ5~10年については、環境技術の開発が重要。

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概要

不安定な中国経済、熾烈な競争、環境汚染、人材確保、FTA・TPP対策……中国で成功するための課題と対策

目次

序章 中国の風土と自動車産業の特質
第1章 経済成長と自動車市場の発展
第2章 中国の自動車産業政策の変遷
第3章 中国自動車市場における外資系自動車メーカーの戦略
―VW、GM、現代自動車を中心として―
第4章 中国地場自動車メーカーのキャッチアップと課題
第5章 日系自動車部品メーカーの現状と今後の課題
第6章 自動車産業の発展と過剰設備の問題
第7章 自動車産業の発展を制約する環境汚染問題
第8章 中国自動車産業の将来像
結論 日系自動車メーカーの中国戦略への提言

著者プロフィール

柯 隆  【編著】
か りゅう

中国出身。1994年、名古屋大学修士(経済学)。中国経済・金融を専門とする日本の代表的エコノミスト。日本、中国、アメリカ等国内外で執筆・講演活動を行うほか、財務省外国為替審議会委員、財務省中国研究会委員等を歴任。著書に、『中国の不良債権問題』、『暴走する中国経済』ほか。

竹内 宏  【執筆】
たけうち ひろし

1954年、東京大学経済学部卒。日本長期信用銀行専務取締役・調査部長、長銀総合研究所理事長、(財)静岡総合研究機構理事長等歴任。東京大学講師、静岡文化芸術大学特任教授等兼任。長年の研究蓄積に基づき、アジア・日本経済を大局的に展望。著書に、『路地裏の経済学』、『経済学の忘れもの』ほか。

宮崎 晋生  【執筆】
みやざき くにお

2002年、一橋大学大学院博士課程単位取得退学。2007年、一橋大学博士(商学)。戦略的提携、産業政策と国際競争力等の研究とともに地域の企業関係者を対象とした埋没知識・技術を発掘するワークショップも開催。著書に、『日本のスタートアップ企業』(共著)ほか。

尹 大栄  【執筆】
ゆん てーよん

韓国・漢陽大学電子工学部入学後、海外技術研修生として来日。1993年、神戸大学博士(経営学)。マンチェスター大学、フィレンツェ大学等客員研究員。経営組織論、国際比較経営論、産業集積論、経営戦略論を専門とし、著書に、『日韓中企業の経営比較』(共著)、『地域産業の永続性』ほか。

高 瑞紅  【執筆】
こう ずいこう

中国出身。2004年、神戸大学博士(商学)。神戸大学助教、グランフィールド大学(英)客員研究員、静岡県立大学講師を経て、現職。国際経営論を専門とし、最近では、特に、中国における多国籍企業のグローバル調達の研究に取り組む。著書に、『中国企業の組織学習-国際提携を通じたパラダイム転換』。

津田 紘  【執筆】
つだ ひろし

1969年、北海道大学修士(工学)。2006年、室蘭工業大学博士(工学)。1969年、鈴木自動車工業㈱(現・スズキ㈱)に入社後、主に研究・開発を担当し、横浜研究部長、技術管理部長、代表取締役専務技術本部長等歴任、その後代表取締役社長。現在、静岡理工科大学客員教授として経営戦略論の講義も担当。

中村 信也  【執筆】
なかむら しんや

1977年、名古屋大学修士(工学)。同年、トヨタ自動車工業㈱(現・トヨタ自動車㈱)に入社後、自動変速機の設計、燃料電池システムの開発等を担当。2003年、㈱ソミック石川に転籍し、製品開発、品質保証等を担う。2007年から現職。2014年から中国の子会社の董事長を兼任。