B2Bのサービス化戦略

製造業のチャレンジ

C.コワルコウスキー著/ W.ウラガ著/戸谷 圭子著/持丸 正明著
2020年7月31日 発売
定価 3,520円(税込)
ISBN:9784492762530 / サイズ:A5/並/322

ダイキン工業株式会社 代表取締役社長兼CEO 十河政則氏推薦
「我々が試行錯誤して歩んできた道が間違っていなかったことを、本書は教えてくれた。」

本書は、欧米・日本企業の調査と事例から、製造業のサービス化戦略と戦術を体系的にまとめた実践書である。

コマツ、ダイキン工業、ゼロックス、トヨタ自動車、コニカミノルタ、IBM、エリクソン、コクヨ、ブリヂストン、ヤマハ発動機、ボルボ、ミシュラン、シスコシステムズ……
をはじめ、欧米企業の先進的な動向、日本の製造業1,000社調査に基づくB2B企業の動向を紹介するとともに、製造業が直面する課題を解決する方向性と方法論を示している。

〇依然として個々の製品に埋め込む技術に血眼になっていないか?
〇サービスという長期戦略に経営者はコミットしているか?
〇製品設計の段階から、サービスによる共創価値が組み込まれているか?
〇モノ売りではなく、サービスを販売する専門部隊が構築されているか?

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概要

日本の製造業・メーカーが進むべき道筋は、サービス化の実現へと企業文化を変換させることにある。今後の進むべき道筋を提示する。

目次

第Ⅰ部 サービス経済化する世界
第1章 サービス経済化する世界とその課題
第2章 なぜサービスなのか?

第Ⅱ部 サービス化戦略
第3章 真のサービス文化の構築のためのマイルストーン
第4章 組織目標との整合性
第5章 組織変革に向けたビジョンとリーダーシップ
第6章 サービス組織デザイン

第Ⅲ部 サービス化への準備
第7章 サービス化の6つのハードルと4つのサービス・カテゴリー
第8章 サービス化に必要なリソースと能力
第9章 4つのサービス・カテゴリーの価値と価格

第Ⅳ部 サービス化戦術
第10章 サービス設計と生産性
第11章 サービス・セールス部隊の変革
第12章 チャネル・パートナーのマネジメント
第13章 サービス・イノベーションのための方法論 

著者プロフィール

C.コワルコウスキー  【著】
C.こわるこうすきー

C.コワルコウスキー(Christian Kowalkowski)
スウェーデン・リンシェーピン大学産業マーケティング学教授。フィンランド・ハンケン経済大学研究員兼務。専門はサービス戦略とその実装で、学術界・実務界での発表多数。当該学術分野に関し、15年以上の研究・教育活動があり、B2Bサービス主導の成長に関するスウェーデン初の大学コースを開発。企業・組織との共同研究が多く、ヨーロッパ、北米、アジア、オーストラリアの主要な研究者とも連携が深い。近年は、デジタル化とサービス化の相互作用、およびサーキュラー・エコノミーの考え方に基づく新しいビジネスモデルの出現について研究を展開。

 W.ウラガ  【著】
 W.うらが

W.ウラガ(Wolfgang Ulaga)
フランス・フォンテーヌブローにあるビジネススクールINSEAD マーケティング学教授。 25年以上にわたり、グローバルなB2Bサービスおよびソリューション戦略の設計と実装の研究に従事し、当該分野の国際的な権威である。企業コンサルティング、基調講演多数。世界中の多くの業界で経営者教育ワークショップを実施。
研究の関心は、B2B企業の製品からサービスへの移行戦略、新しいサービスビジネスモデルの開発、サービスポートフォリオ設計、顧客の経験価値の差別化、サービスの価格設定、無料サービスの収益化、サービスに精通した販売組織への変革など。近年は、製品とサービス、ハードウェアとソフトウェア、データと分析の統合によるデジタルイノベーションの収益化に関する研究に従事。

戸谷 圭子  【著】
とや けいこ

あさひ銀行(現りそな銀行)、コンピューターベンダーを経て、1999年、金融サービスに特化したコンサルティングファーム(株)マーケティング・エクセレンスを設立。現在、マネージング・ディレクター。筑波大学大学院で博士号(経営学)を取得後、立教大学、筑波大学、同志社大学ビジネススクールを経て、現在、実務界でのコンサルティングと同時に明治大学ビジネススクールで教鞭をとる。研究サービス・マネジメントを専門とし、NEDOやJST-RISTEXをはじめ、サービス価値共創に関連する多数のプロジェクトに携わる。日本学術会議連携会員、ユアサ商事(株)社外取締役。産業技術綜合研究所人間拡張研究センター客員研究員、ISO/TC 159/SC 1/WG 5(人間工学)Expert、経済産業省日本産業標準調査会臨時委員、サービス学会マガジン編集委員長をはじめ、サービス関連の役職を多数兼務。書著:『ゼロからわかる金融マーケティング』(きんざい)、『リテール金融マーケティング』(東洋経済新報社)など多数。

持丸 正明  【著】
もちまる まさあき

1993年、慶應義塾大学大学院博士課程 生体医工学専攻修了、博士(工学)。同年、通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所 入所。2001年、改組により産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究ラボ 副ラボ長。2010年、デジタルヒューマン工学研究センター センター長、および、サービス工学研究センター センター長兼務。2015年より、産業技術総合研究所 人間情報研究部門 部門長。2018年11月、産総研柏センター内に人間拡張研究センター設立。研究センター長。専門は人間工学、バイオメカニクス、サービス工学。人間機能・行動の計測・モデル化、産業応用の研究に従事。2002年、新技術開発財団より市村学術賞受賞、2011年、経済産業省 工業標準化事業表彰 経済産業大臣表彰ほか。2008年から17年まで、ISO/TC159/SC3国際議長。2019年より、ISO/TC 324 (Sharing Economy) 国際議長。2014年より、消費者安全調査委員会・委員長代理。