AI時代に生きる数学力の鍛え方

思考力を高める学びとは

芳沢 光雄著
2020年12月18日 発売
定価 1,980円(税込)
ISBN:9784492762554 / サイズ:四六/並/310

クリエイティブになるには、数学力を高めるのが早道だ!!
 
AIが進化した今日、人間に求められるのは考える力や創造力であり、学校で学ぶ算数・数学は、実はそうした力を養うための絶好のトレーニングになります。

ところが現在、日本の算数・数学教育では、定理や解答を導く論理を飛ばして、テストの答えを「当てる」ためのやり方の暗記だけをさせるような学習がはびこっています。これを著者は、「暗記数学」と呼んで批判します。そうした教育では、物事を順序立ててとらえ、論理的に考える力を養うことにはまったくなりません。

そもそも「やり方を暗記して速く計算して答えを出す」といったことは、計算機が得意とする分野であり、人間がそこで計算機と競争しても適うはずがないのです。人間はむしろ、AIを良きパートナーとして共存することを目指すべきであり、計算機と競わない領域で活躍することに軸足を置くべきでしょう。

本書は「暗記数学」式の教え方のどこが悪いか、論理をきちんと教えるとどういう説明になるかを多数の実例を用いて解説します。小中高校生の父母は思わず納得、読み進むうちに数学的・論理的思考とはどういうものかが実感でき、今からでも実践できるので、ビジネスパーソンが読んでも遅すぎることはありません。

【主な内容】
第Ⅰ部 暗記数学の弊害と克服
第1章 暗記数学とは何か
第2章 数学的に考えることが苦手になるわけ
第3章 わが子を暗記数学に陥らせないための習慣
第4章 AI時代に必要な思考力を高める学び
第Ⅱ部 考える力を養う算数・数学の学びとは
第Ⅱ部の読み方 例題を通じて、ダメな学習法と良い学習法を知る
第5章 算数に見る暗記数学の罠
第6章 算数が好きになる話題
第7章 中学数学に見る暗記数学の罠
第8章 中学数学が好きになる話題
第9章 高校数学に見る暗記数学の罠
第10章 高校数学が好きになる話題
補章 AIを視野に置いた数学の学び方

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概要

数学試験対策で丸暗記をさせている実態を批判し、数学教育をAI時代の人間に必要な「考える力」や創造力を養うものとせよと説く。

目次

第Ⅰ部 暗記数学の弊害と克服
第1章 暗記数学とは何か
第2章 数学的に考えることが苦手になるわけ
第3章 わが子を暗記数学に陥らせないための習慣
第4章 AI時代に必要な思考力を高める学び
第Ⅱ部 考える力を養う算数・数学の学びとは
第Ⅱ部の読み方 例題を通じて、ダメな学習法と良い学習法を知る
第5章 算数に見る暗記数学の罠
第6章 算数が好きになる話題
第7章 中学数学に見る暗記数学の罠
第8章 中学数学が好きになる話題
第9章 高校数学に見る暗記数学の罠
第10章 高校数学が好きになる話題
補章 AIを視野に置いた数学の学び方








著者プロフィール

芳沢 光雄  【著】
よしざわ みつお

1953年東京都生まれ。東京理科大学理学部教授(理学研究科教授)を経て、現在、桜美林大学リベラルアーツ学群教授。理学博士。専門は数学・数学教育。国家公務員採用Ⅰ種試験専門委員(判断・数的推理分野)、日本数学会評議員、日本数学教育学会理事などを歴任。
著書に『分数ができない大学生』(共著、東洋経済新報社)、『新体系・高校数学の教科書(上・下)』『新体系・中学数学の教科書(上・下)』『離散数学入門』『群論入門』『算数が好きになる本』『今度こそわかるガロア理論』(以上、講談社)、『論理的に考え、書く力』(光文社新書)、『ビジネス数学入門(第2版)』(日経文庫)、『AI時代を切りひらく算数』(日本評論社)ほか多数。