『一般理論』とならぶ大著の新訳
巨視経済学的な短期理論をその特徴とするケインズ理論の全貌を明らかにするためには、『一般理論』だけではなく『貨幣理論』との統一的な理解が必要であると言われる。本書の刊行後すでに半世紀が経ち、その間に世界の経済と通貨の情勢は激しい変遷を遂げてきたが、貨幣管理の目標とその方法についての、豊富な実証的研究に裏づけられた分析は、今日でもなお傾聴すべき点が非常に多い。
第五編 貨幣的要因とその変動 第二二章 貨幣の応用理論 第二三章 貯蓄預金の現金預金に対する比率 第二四章 流通速度 第二五章 銀行貨幣の準備貨幣に対する比率 第二六章 産業の活動状況 第六編 投資率とその変動 1 固定資本 第二七章 投資の変動 1 固定資本 第二八章 投資の変動 2 経営資本 第二九章 投資の変動 3 流動資本 第三〇章 歴史的例証 第七編 貨幣の管理 第三一章 貨幣の管理の問題 第三二章 国民的管理の方法 1 加盟銀行の規制 第三三章 国民的管理の方法 2 中央準備の規定 第三四章 国際的管理の諸問題 1 中央銀行相互間の関係 第三五章 国際的管理の諸問題 2 金本位 第三六章 国際的管理の諸問題 3 国家的自主性の問題 第三七章 国民的管理の方法 3 投資率の調整 第三八章 超国家的管理の問題