ケインズ全集9巻 説得論集

ケインズ,J.M.著/宮崎 義一訳
1981年8月1日 発売
定価 9,900円(税込)
ISBN:9784492811498 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:578

ケインズ経済学の精髄を完全収録

「経済学者たちは、……その日の出来事をつかみとり、パンフレットを風に吹きとばし、常に時間の相の下にものを書いてたとえ不朽の名声を得ることがあるにしても、それは全く偶然によるものとしなければならない。」

多彩な執筆活動で常に経済理論に活気を与えつづけたケインズの、最も精彩を放つ、いわばケインズ経済学のエッセンスを収録。説得により大衆の考えを変えようとして果たせず、予言の適中することを恐れていたケインズのエッセイ集。

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概要

多彩な執筆活動で常に活気を与えたケインズの、最も精彩を放つエッセンスを収録。説得により大衆の考えを変えようとして果たせず、予言の的中を恐れたケインズのエッセイ集。

目次


第1編 講和条約
1 パリ(1919年)
2 ドイツの賠償支払能力(1919年)
3 ヨーロッパ復興のための諸提案(1919年)
4 世論の変化(1921年)
5 戦債とアメリカ合衆国

第2編 インフレーションとデフレーション
1 インフレーション(1919年)
2 貨幣価値変動の社会的帰結(1923年)
3 フランス・フラン(1926、28年)
4 ロイド・ジョージはそれをなしうるか?(1929年)
5 1930年の大不況(1930年12月)
6 節約(1931年)
7 貨幣価値の崩壊が銀行に及ぼした帰結(1931年12月)

第3編 金本位制への復帰
1 呪うべき黄金欲(Auri Sarca Fames)(1930年12月)
2 貨幣政策の諸目標(1923年)
3 将来の貨幣政策のための積極的提案(1923年)
4 銀行の頭取たちの演説(1924、1925、1927年)
5 チャーチル氏の経済的帰結(1925年)
6 関税による緩和策(1931年)
7 金本位制の終焉(1931年9月27日)

第4編 政治
1 ロシア管見(1925年)
2 自由放任の終焉(1926年)
3 私は自由党員か(1925年)
4 自由主義と労働党(1926年)

第5編 未来
1 クリソルド(1927年)
2 わが孫たちの経済的可能性(1930年)

第6編 その後の論文
1 繁栄への道(1933年)
2 戦費調達論(1940年)

著者プロフィール

宮崎義一
みやざき・よしかず