日本企業が直面している課題に対応するためには、技術革新や組織再編成(分社化、持株会社、M&A、多国籍化)、法制度の変化(会社法制定、独占禁止法改正)、あるいは日本的雇用慣行の意義と限界について、基礎的な理論を背景に考えることが必要になっている。
現実と理論をバランスさせ、「企業」の役割・組織・行動を体系的に経済学で読み解くことを目的にする、ビジネス・エコノミクスを学ぶための決定版テキストの改訂版。
第I部 企業の基礎理論 第1章 序論 第2章 生産・費用・利潤 第3章 財務・投資・成長 第4章 新しい企業理論 第Ⅱ部 企業の戦略 第5章 市場競争と戦略 第6章 競争優位のための戦略 第7章 イノベーション戦略 第Ⅲ部 企業の組織 第8章 企業の本質 第9章 垂直統合 第10章 多角化・多国籍化 第11章 会社の形態 第12章 合併・買収・提携 第13章 労働システムとインセンティブ
小田切宏之
おだぎり ひろゆき
1969年 京都大学経済学部卒業.
1973年 大阪大学大学院修士課程修了.
1977年 米国ノースウェスタン大学大学院博士課程修了(Ph.D.).
現 在 一橋大学大学院経済学研究科教授(2010年3月まで)、成城大学社会イノベーション学部教授(2010年4月より).
著 書
『日本の企業戦略と組織』東洋経済新報社,1992(経営科学文献賞受賞)
Technology and Industrial Dvelopment in Japan(With A.Goto),Oxford University Press,1996(河又他訳『日本の企業進化』東洋経済新報社,1998).
『新しい産業組織論』有斐閣,2001.
『バイオテクノロジーの経済学』東洋経済新報社,2006.
『競争政策論』日本評論社,2008,他.