バブル全史

週刊東洋経済eビジネス新書no.225

週刊東洋経済編集部編
2018年5月30日 発売
定価 440円(税込)
ISBN:9784492920268 / サイズ:e新書/並/172

昭和が終わって平成へと移る激動期にバブルは起きた。1980年代後半の地価と株価の異常な高騰。カネ余りを背景にした泡沫消費。日経平均株価は89年末に3万8915円の史上最高値をつけ、その陰で経済事件も多発した。そしてバブルの崩壊を迎える。日本を失われた20年へ追い込んだあの時代とは何だったのか。当時を知るキーパーソンの貴重な証言を中心に読み解く。

本書は『週刊東洋経済』2017年5月20日号掲載の36ページ分を電子化したものです。

商品を購入する

概要

80年代後半の地価と株価の異常な高騰。銀座の土地は1坪1億円を超え、日経平均株価は89年末に3万8915円の最高値をつけた。そして91年バブルは終焉する。日本を失われた20年へ追い込んだあの時代とは・・・。

目次

バブル時代を騒がせた あの出来事・あの人物
弁護士・河合弘之が明かすバブル紳士たちの横顔
「株券がなくなる」兜町を覆った熱気と狂気
大蔵省も想定外だったNTT株フィーバー
INTERVIEW 東京大学大学院 情報学環教授・吉見俊哉
 浮かれていられた最後の時代
日本脅威論に油を注いだジャパンマネーの席巻
INTERVIEW コラムニスト・泉 麻人
 ぜいたくするのが格好よかった
これぞバブリー赤プリの夜
ランキングで見るバブルの実態
乱脈融資─今では想像できない、あの時代の銀行の姿
イトマン事件─渾然一体だった「表」と「裏」の社会
【証言①】元住友銀行支店長・山下彰則
 住銀と仕手集団─銀行が取るべき責任を私一人が背負わされた
データで見るバブル期の日本経済 大手企業も借金まみれ
【証言②】バブルに踊った4大証券の罪と罰 大和×野村証券
 バブル期の稼ぎ頭・『野村證券第2事業法人部』著者 横尾宣政
 証券界きっての論客・元大和証券副社長 十亀博光
【証言③】元伊藤忠商事社長・丹羽宇一郎
 不良資産の処理─現場の見通しは甘くなる 損は想定の3倍に
【証言④】エス・サイエンス会長・品田守敏
 土地バブルの起点─始まりは銀座の更地 坪1億円超で売買成立
【証言⑤】ライフコーポレーション会長・清水信次
 秀和の小林くんは賢すぎてやりすぎた
【証言⑥】十字屋ホールディングス社長・安 陽太郎
 2万7000円超は説明がつかない水準
【証言⑦】極東証券会長・菊池菴之
 過剰なファイナンスで暴飲暴食の時代だった
【証言⑧】阪和興業会長・北 修爾
 社長の暴走を誰も止められなかった
構造転換の遅れがバブルを招いた
 早稲田大学ファイナンス総合研究所 顧問・野口悠紀雄

著者プロフィール

週刊東洋経済編集部  【編】
しゅうかんとうようけいざいへんしゅうぶ