AI時代に食える仕事 食えない仕事

週刊東洋経済eビジネス新書No.308

週刊東洋経済編集部編
2019年9月4日 発売
定価 440円(税込)
ISBN:9784492921098 / サイズ:e新書/並/114

労働人口の47%が機械に代替される ──。
2013年、フレイ&オズボーン論文はそうした定量的予測を発表し、雇用の未来に関する議論を巻き起こした。米国では10~20年以内に70%以上の確率で予測が実現するとしている。
「今後AIに仕事を奪われる」。センセーショナルな定量的予測とあわせ、不安をあおるような報道も相次いだ。ただ、同論文への不十分な点が次々と指摘され、より精度の高い未来予測も発表された。アーンツ論文では「タスクベース」の変化を踏まえ、職業そのものが機械に置き換わるわけではなく、その一部のタスクが置き換わっていくとしている。こうした定量的予測を踏まえつつ、“現場の現実”に基づき、18の職業の未来を予測した。

本誌は『週刊東洋経済』2019年4月13日号掲載の26ページ分を電子化したものです。

商品を購入する

概要

AIで多くの人間の仕事が代替される─。センセーショナルな予測には、“現場の現実”が含まれていないとの指摘がある。「職業」と「タスク」の関連を視点としながら現場取材に基づき、18の職業の未来を予測した。

目次

「雇用の未来」を知るには職業ごとの検証が不可欠
INTERVIEW より重要なのは生まれる仕事だ(マイケル・A・オズボーン)
職業ごとのタスク変化を検証① ヒューマンプレミアム領域の職業
 【弁護士】 膨大なリサーチは微減
 【医師】 技術格差が広がる
 【製薬研究開発】 研究にもAI化の波
 【銀行法人営業】 融資の情報収集は残る
 【教員(小中高)】 生きる力養成にシフト
INTERVIEW 高学歴女性が最大の打撃を受ける(岩本晃一)
INTERVIEW 自動化の影響が現実に表れつつある(上田恵陶奈)
職業ごとのタスク変化を検証② AI代替領域の職業
 【銀行窓口係】 窓口業務は激減へ
 【不動産仲介営業】 地元密着の価値は不変
 【会計事務員】 自動化進む主計業務
 【行政事務員】 住民サービスに回帰
AI化に逆風吹かす「アナログ慣習」の行方
職業ごとのタスク変化を検証③ フィジカルメリット領域の職業
 【コンビニ店員】 レジ業務が激減
 【建設業】 3K脱却なるか
 【ケアマネジャー】 感情労働が増える
 【警備員】 巡回から遠隔監視へ
米国に迫る“自動化失業”の嵐
新たに生まれる仕事の共通点
職業ごとのタスク変化を検証④ ロボットパワー領域の職業
 【鉄道運転士】 減るのはむしろ車掌
 【ホテルスタッフ】 自動化進め接客拡充
 【外食接客】 カフェでは完全自動化も
 【食品製造】 盛り付けは自動化困難
 【タクシー運転手】 自動運転で仕事変貌
GAFA勢の軍門に下らないキャリア構築術

著者プロフィール

週刊東洋経済編集部  【編】
しゅうかんとうようけいざいへんしゅうぶ