中国が仕掛ける大学バトル

週刊東洋経済eビジネス新書No.316

週刊東洋経済編集部編
2019年11月6日 発売
定価 330円(税込)
ISBN:9784492921173 / サイズ:e新書/並/63

「現代において国力の競争は結局、人材の競争である。人材は経済社会を発展させるための戦略的資源なのだ」。これは中国の習近平国家主席が2014年、北京師範大学で行ったスピーチの一節だ。近年の中国で最も成功した人材政策は、千人計画と呼ばれる「海外ハイレベル人材招致計画」だ。世界の大学競争で着実に頭角を現し、中国のスタンフォード大を目指すというシンセン市・南方科技大学を取材。日本や米国のトップ大学と比較しながら、日本の大学、科学技術政策の未来に問題提起する。

本誌は『週刊東洋経済』2019年6月22日号掲載の14ページ分を電子化したものです。

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概要

優れた人材をどれだけ集められるかが一国の未来を決める。大国化した中国は、一流の頭脳を集め世界トップレベルの大学へ驀進中だ。他方、日本の大学は現状を危ぶむ声が聞かれる。研究開発の未来に必要なこととは?

目次

中国の人材獲得戦略
シンセン 南方科技大の衝撃
INTERVIEW 南方科技大学 校長・陳 十一
 「産業界に“ネクスト”を示す大学になる」
中国が「頭脳強国」になるまでのあまりにも王道な教育政策
INTERVIEW 京都大学総長・山極壽一
 「金を使わず順位を上げろという無理筋」
INTERVIEW 豊田工業大学 シカゴ校学長・古井貞煕
 「米国から見えた日本の大学の悲惨」

著者プロフィール

週刊東洋経済編集部  【編】
しゅうかんとうようけいざいへんしゅうぶ