子どもの命を守る

週刊東洋経済eビジネス新書No.328

週刊東洋経済編集部編
2020年3月19日 発売
定価 440円(税込)
ISBN:9784492921296 / サイズ:e新書/並/114

子どもをめぐる悲惨な事件が後を絶たない。
「あしたはできるようにするから もうおねがい ゆるして ゆるしてください おねがいします」2018年3月、東京都目黒区で虐待により亡くなった結愛ちゃん(当時5歳)が残したとされる反省文の一部だ。
 事件のたびに制度改革は進むものの、虐待死の件数は減少しない。矢面に立たされる児童相談所も急増する対応件数でパンク寸前だ。
また、保育施設での重大事故も増加し続ける。待機児童の解消を目指し保育園は開設ラッシュだが、保育士不足は深刻だ。
子どもたちを虐待や不慮の事故から守るため、大人たちは何ができるのか。徹底検証する。

本誌は『週刊東洋経済』2019年9月21日号掲載の28ページ分を電子化したものです。

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概要

子どもの命を守るのは大人の責任だ。親からの虐待、保育園事故。問題の深層を探っていくと、どちらも断片的な対応策だけでは解決しそうにはない。子どもの命の危険と悲劇の実相を追いながら、その解消策を検証する。

目次

子どもの命を守るのは大人の責任だ
知られざる児童虐待
INTERVIEW 潜在的な虐待死数は3~5倍(沼口 敦)
INTERVIEW 虐待はゼロにはできない 転んだときの手助けが必要(ブローハン聡)
【独自調査】パンクする児童相談所
虐待の連鎖を食い止める 介入と支援の役割分担
民間“ハブ拠点”の存在意義
虐待を引き起こすDV 親の支援も急務
模索と実践 大阪・西成の児童虐待防止策
“薬漬け” 児童養護施設の現実
保育園の重大事故から子どもを守る
保育士 低賃金のカラクリ
認可外保育施設でも5年間はフリーパス
【匿名座談会】追い込まれる保育現場
支援員が足りない 学童保育の窮状

著者プロフィール

週刊東洋経済編集部  【編】
しゅうかんとうようけいざいへんしゅうぶ