地銀 大再編

週刊東洋経済eビジネス新書No.366

週刊東洋経済編集部編
2021年7月26日 発売
定価 440円(税込)
ISBN:9784492921678 / サイズ:e新書/並/120

菅義偉首相は自民党総裁選挙前に「地銀は数が多すぎるのではないか」と発言。翌日に再編について「選択肢の1つ」と踏み込み地銀に再編を迫った。首相がここまで踏み込むのは、地銀を取り巻く環境が劇的に変化し、存在意義さえ失いかけているにもかかわらず危機意識が薄いことに、いら立っていたからだ。さらに、日銀が突然、「地域金融強化のための特別当座預金制度」を発表。長引く超低金利政策で、貸出金利は大幅に低下。地域経済の縮小も相まって本業だけでは生きていけず、今後、赤字の地銀が増えるのは必至だ。そこで、東北、北陸から北関東、東海甲信越、関西、中四国、そして九州まで、各地域の経済状況と地銀の今を徹底取材。今後どのような再編が起きうるのか、大胆に予測する。

本誌は『週刊東洋経済』2020年11月28日号掲載の30ページ分を電子化したものです。このため情報は底本編集当時のものとなります。

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概要

人口の減少、地域経済の縮小、資金需要の減少、そして低金利環境。四面楚歌の環境でも遅々として進まなかった地銀再編。だが、菅義偉首相が突きつけた“最後通牒”は衝撃的なものだった。

目次

〔PROLOGUE〕 菅首相が追い込む地銀の崖っぷち
地銀再編は何のためか
大胆予測! 地方銀行の再編構想
ゆうちょ銀行再編ファンド構想の幻
全国地銀 “生存” MAP
列島縦断 “再編” ルポ
SBIが次に狙う銀行
INTERVIEW SBIホールディングス 社長・北尾吉孝
 「われわれが再編を主導することはない」
SBIの運用資産急伸
地銀再編に群がる人々
経営統合の「効果」と「限界」
信金・信組を襲う再編の波
激変する仕事と出世
変わり始めた出世の道
〔EPILOGUE〕 地銀が歩むべき新たな道

著者プロフィール

週刊東洋経済編集部  【編】
しゅうかんとうようけいざいへんしゅうぶ