日立・三菱重工の岐路

週刊東洋経済eビジネス新書No.373

週刊東洋経済編集部編
2021年10月5日 発売
定価 440円(税込)
ISBN:9784492921746 / サイズ:e新書/並/116

日本を代表する製造業の雄、三菱重工業と日立製作所。かつては新会社を設立し、世界最大規模の総合インフラ企業が誕生するという構想があったが、あえなく破談。その後に変身を速めた日立と、変身できない三菱重工。両社はまさに対照的な道を歩む。選択と集中を進めた日立と違い、三菱重工では大きな事業ポートフォリオの組み替えが進まない。明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の未来を探っていく。

本誌は『週刊東洋経済』2021年1月23日号掲載の30ページ分を電子化したものです。情報は底本編集当時のものです。したがって、その後の経済や社会への影響は反映されていません。

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概要

2011年の統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後、両社がたどった明暗は、日本を代表する総合電機と総合重工業の岐路でもあった。脱炭素、デジタル化に挑む製造立国・日本の生きる道を探った。

目次

様変わりした日立製作所と三菱重工業
【三菱重工】国産初ジェット失敗の必然
巨額投資支えた財務基盤
火力発電に脱炭素の逆風
INTERVIEW 「水素ガスタービンを広げる」(河相健)
グループ大再編がこれから本格化
官需への依存続くロケット
防衛予算は増えても薄利ビジネス
「脱自前」で新事業に挑む
INTERVIEW 「ネットワーク型の革新生む拠点をつくる」(古屋孝明)
【日立製作所】サイロ破壊の若き旗手たち
INTERVIEW 「ヘルメットをかぶったSEになれ」(塩塚啓一)
「黒船」ABB事業の勝算
事業入れ替えは最終章に
INTERVIEW 「車載はグリーンとデジタルのタッチポイント」(小島啓二)
INTERVIEW 一橋大学 CFO教育研究センター長・伊藤邦雄
 「製造とデジタルの複合急げ」

著者プロフィール

週刊東洋経済編集部  【編】
しゅうかんとうようけいざいへんしゅうぶ