私大トップ校 次の戦略

週刊東洋経済eビジネス新書No.402

週刊東洋経済編集部編
2022年9月2日 発売
定価 550円(税込)
ISBN:9784492922033 / サイズ:e新書/並/152

少子化が進む中、私立大学の経営は二極化が進んでいる。経営的に優位を誇っているのが、都市部にある大規模大学だ。とくに、受験業界で早慶上理(早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学、東京理科大学)、MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)、そして関西圏の上位校である関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)と呼ばれる13大学は受験偏差値が高く、受験者数も多い。
だが、入学者の減少、定員厳格化なども重荷になりかねない。また世界との競争では、私大の埋没感が否めない。定員厳格化で入学生の質が高くなっている中、学生に満足のいく教育を提供できるかも課題だ。国内外で厳しい競争にさらされる私大トップクラスの13校。次の戦略に迫る。

本誌は『週刊東洋経済』2021年10月30日号掲載の37ページ分を電子化したものです。情報は底本編集当時のものです。その後の経済や社会への影響は反映されていません。

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概要

私立大学の経営は二極化が進んでいる。受験生確保や偏差値で高い水準を誇る関東・関西のトップ私大。少子化や世界との競争といった課題に立ち向かう「早慶上理・MARCH・関関同立」13大学。次の戦略に迫る。

目次

トップ私立大学の現在地
偏差値ランク20年変遷史
【慶応義塾大学】ポストコロナ見据え中期計画を大幅に見直し
COLUMN 協議進む東京歯科大学との統合
INTERVIEW 慶応義塾大学塾長・伊藤公平
【早稲田大学】提携を続々締結し知のネットワーク構築
COLUMN ライバルの慶応と連携加速へ
INTERVIEW 早稲田大学総長・田中愛治
【上智大学】学ぶ中身を自分でデザイン 新教養教育を22年から開始
INTERVIEW 上智大学学長・曄道佳明
【東京理科大学】学部・学科再編は最終章 「世界の理科大」になれるか
INTERVIEW 東京理科大学学長事務取扱・岡村総一郎
研究力を決める大学人材
【明治大学】「研究の明治」シフトで国際競争力アップを狙う
INTERVIEW 明治大学学長・大六野耕作
【青山学院大学】手厚い支援で研究者を育成 大学院の進学率も上昇
INTERVIEW 青山学院大学学長・阪本 浩
【立教大学】豊かな教養を身に付ける全学部共通カリキュラム
INTERVIEW 立教大学総長・西原廉太
【中央大学】法学部全学年が都心へ移転 2大キャンパス時代へ
INTERVIEW 中央大学学長・河合 久
【法政大学】「旬な学び」実現のため学部横断的履修を強化
INTERVIEW 法政大学総長・廣瀬克哉
【関西大学】志願したい大学1位でも強い危機感。国際化に着手
INTERVIEW 関西大学学長・前田 裕)
【関西学院大学】DX・AI時代を見込んだ「質の高い就労」を実現
INTERVIEW 関西学院大学学長・村田 治
【同志社大学】リーダー育成も学び舎も主軸は「ダイバーシティ」
INTERVIEW 同志社大学学長・植木朝子
【立命館大学】起業家・イノベーション 人材を全学挙げて育成
INTERVIEW 立命館大学学長・仲谷善雄
COLUMN 13大学トップの所属学部
大学付属校の「内部進学力」
出世力・就職力のリアル
高まる私大のベンチャー機運

著者プロフィール

週刊東洋経済編集部  【編】
しゅうかんとうようけいざいへんしゅうぶ