NHK 受信料ビジネスの正体

週刊東洋経済eビジネス新書No.453

週刊東洋経済編集部編
2024年4月30日 発売
定価 440円(税込)
ISBN:9784492922545 / サイズ:e新書/並/126

国民から嫌われているNHKの受信料制度は、なぜかくも強固なのか。若者からは「強制サブスク」と揶揄されながらも温存され、それどころか増強までされている「受信料ビジネス」の背景には、政治との持ちつ持たれつの関係があった。新たに浮上した「ネット受信料」の行方、まるで投資ファンドかのように急膨張している金融資産、活かされなかった若き記者の過労死の教訓、若手からベテランまで不満爆発の人事制度改革など、巨大公共放送を徹底解剖する。

本誌は『週刊東洋経済』2023年1月28日号掲載の30ページ分を電子化したものです。情報は底本編集当時のものです。その後の経済や社会への影響は反映されていません。

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概要

国民から嫌われている受信料制度は、なぜかくも強固なのか。温存され、増強される「受信料ビジネス」。そこには政治とNHKの持ちつ持たれつの関係がある。新たに浮上する「ネット受信料」。巨大放送局を解剖する。

目次

【受信料制度の行方】インターネット事業急拡大のひずみ
営業経費削減で窮地 契約代行業者の苦悩
絶対に死守したい受信料収入
INTERVIEW 「政権与党が方針を決めるのは当然だ」(元総務相・武田良太)
INTERVIEW NHK受信料 私はこう考える
 相澤冬樹/境 治/曽我部真裕/立岩陽一郎
【膨張するNHK】金融資産が急膨張 まるで投資ファンド
ネット配信事業の強化で民間サービスとの熾烈な戦い
INTERVIEW 「NHKがアーカイブ映像を駆使すれば民業圧迫になる」(砂川浩慶)
NHKの「若者向け番組」が若者に刺さらない皮肉
【偽りの改革】過労死した31歳記者の教訓は活かされたのか
INTERVIEW 「娘を過労死させた真因を、今からでも検証してほしい」
前田会長の「人事改革」に不満噴出
【揺らぐ公共放送の意義】安倍政権以降強まる官邸の意向
制度見直しで揺れるBBC(英国放送協会)の行方
INTERVIEW 「公共」の役割とは何か?
「独立性という魂がなければ受信料を取る資格はなくなる」(上村達男)
「批判する人に対して冷たいNHK なぜ必要なのか説得してこなかった」(林 香里)

著者プロフィール

週刊東洋経済編集部  【編】
しゅうかんとうようけいざいへんしゅうぶ