背水のホンダ

週刊東洋経済eビジネス新書No.455

週刊東洋経済編集部編
2024年5月24日 発売
定価 440円(税込)
ISBN:9784492922569 / サイズ:e新書/並/128

2040年に車種半減…? 最初は耳を疑った。自動車メーカーにとってラインナップの充実は商品戦略で1丁目1番地のはず。だが、なぜ劇的な改革に向かうのかが少しずつ見えてきた。業界の地殻変動に対するホンダ首脳陣の危機感だ。自動車メーカーだけでは、どうにもできない領域が増えていくことだった。悩みながらも練り上げる経営戦略を盛り込み、ホンダを通じて岐路に立つ自動車業界の今後を映す。まさに「背水」とも言える現実だ。

本誌は『週刊東洋経済』2023年2月11日号掲載の30ページ分を電子化したものです。情報は底本編集当時のものです。その後の経済や社会への影響は反映されていません。

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概要

2040年の「脱エンジン目標」をホンダが打ち出してから、数年の時間が経った。自ら退路を断った決断の先に何があるのか。社内でひそかに検討されている事業改革の全体像が取材によって見えてきた。

目次

不退転の大決断 「脱エンジン」衝撃の中身
今の4輪は「稼げない事業」
「EV出遅れ組」からの起死回生策
全固体電池の開発は課題山積
新局面を迎えるEV市場
ソフトウェア利益4000億円の野心
車にこだわらないホンダイズム
AI搭載超小型モビリティーの現在地
変革を迫られる3年目の三部体制
部品メーカーを待ち受ける淘汰と再編
2025年工場閉鎖 真岡市の今
ディーラーは収益激変 店舗網維持へ試練
期待と不安が入り交じるネット直販
技術者の確保に高いハードル
50代社員がざわつく早期退職プラン
「高級車×ソフト」ソニーと狙う創造と破壊
INTERVIEW 新会社で打ち出すクルマの新価値(川西 泉・水野泰秀)
ソニー・ホンダの成否が占う 日本のEV戦略
〔エピローグ〕創立75年 今こそ問われるホンダの存立意義

著者プロフィール

週刊東洋経済編集部  【編】
しゅうかんとうようけいざいへんしゅうぶ