宗教 消滅危機

週刊東洋経済eビジネス新書No.467

週刊東洋経済編集部編
2024年11月26日 発売
定価 440円(税込)
ISBN:9784492922682 / サイズ:e新書/並/116

檀家が減り、家族観も変わり、弔い方も変容した。少子高齢化で伝統宗教はかつてない危機に瀕している。多くの人にとって寺院の住職と会話する機会の大半は葬儀・法要などだが、コロナ禍で小規模の家族葬が定着し、通夜を省略する「一日葬」まで台頭した。僧侶を呼ばない人すら増えている。高齢化による組織の衰退は新宗教も同様だ。建立ラッシュの納骨堂のリスク、神社本庁の内紛など伝統宗教の機能不全の実態に迫った。創価学会、統一教会、エホバの証人など気になる新宗教もリポートし、今の姿を探っていく。

本誌は『週刊東洋経済』2023年6月10日号掲載の29ページ分を電子化したものです。情報は底本編集当時のものです。その後の経済や社会への影響は反映されていません。

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概要

檀家が減り、家族観も変わり、弔い方も変容した。少子高齢化で伝統宗教はかつてない危機に瀕している。組織の衰退は新宗教も同様だ。出番が消えていく宗教。このまま消滅するのか。

目次

隠し給与1・5億円で摘発された地方寺の悲哀
データで見る 衰退する宗教
檀家制度の崩壊で始まった仏教界の仁義なき戦い
納骨堂の経営破綻で遺族は大混乱
コロナで加速した葬儀業界の「低価格スパイラル」
ネット葬儀の価格破壊 「下請け」の台所事情
社会に開かれてこその寺 人々の不安に向き合え
【神社本庁】約3000万円横領事件が神社界「内紛」に与える影響
LGBTQは「精神疾患」 神政連の「内部文書」
【創価学会】統一地方選「敗北」で露呈した組織の弱体化
創価学会 2世対談
【統一協会】山上徹也被告の伯父 手記「徹也よ、天命に従え」
【エホバの証人】信仰から逃げられない子ども
INTERVIEW 「自分の責任ではない」と思ってほしい(夏野なな)
【幸福の科学】後継決まらずフリーズ状態
INTERVIEW 「漂流する個人の寄る辺になりうる力が宗教にはある」(安永雄彦)

著者プロフィール

週刊東洋経済編集部  【編】
しゅうかんとうようけいざいへんしゅうぶ