弁護士・裁判官・検察官

週刊東洋経済eビジネス新書No.476

週刊東洋経済編集部編
2025年4月7日 発売
定価 440円(税込)
ISBN:9784492922774 / サイズ:e新書/並/126

文系エリートの頂点である法曹三者。その憧れの職業が、かつてないほどに揺らいでいる。司法試験は受験者数が年を追うごとに減少し、今や2人に1人が合格する試験となった。弁護士は「食えない」「ゆくゆくはAI(人工知能)に代替される」と敬遠され、激務や劣悪な職場環境もある。低賃金が嫌気され若手裁判官の退官も相次いでいる。検察では冤罪が続出、企業人を起訴・長期勾留した揚げ句に無罪判決が相次ぐ失態を繰り返す。弁護士、裁判官、検察官。司法インフラの瓦解の足音を追っていく。

本誌は『週刊東洋経済』2023年9月9日号掲載の30ページ分を電子化したものです。情報は底本編集当時のものです。その後の経済や社会への影響は反映されていません。

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概要

司法制度の基盤が揺らいでいる。弁護士は「食えない」「AIが代替」と敬遠され、若手裁判官は続々退官。冤罪続きの検察は信頼回復の糸口が見えない。司法インフラは瓦解してしまうのか。

目次

揺らぐ司法制度の基盤
【弁護士】非弁行為がクリアに 弁護士のAI利用が加速
司法試験受験者数が激減 岐路に立つロースクール
活躍する理系弁護士
〔弁護士 覆面座談会〕食えないなんてウソ!
INTERVIEW 有力弁護士に聞く
 「弁護士にいわゆる出世はない」(中島 茂)
 「弁護士の収入は質と価値の掛け算」(牛島 信)
AIは弁護士業務をどう変えるか
〔出世とお金〕食える?・食えない? 富む者はますます富む
【裁判官】裁判官は法服を着た官僚集団
〔出世とお金〕エリートは「局付」 若手の収入は見劣り
【検察官】ストーリー優先で証拠集め 繰り返される冤罪
大川原化工機事件・東京地検のずさん
プレサンスコーポレーション事件・供述をねじ曲げ捏造
調査能力が不足 監視委・検察の黒星
〔出世とお金〕検事正は早期退職し高給取りの公証人に

著者プロフィール

週刊東洋経済編集部  【編】
しゅうかんとうようけいざいへんしゅうぶ