資本主義と倫理

分断社会をこえて

京都大学経済研究所附属先端政策分析研究センター編/岩井 克人著/生源寺 眞一著/溝端 佐登史著/ 内田 由紀子著/小嶋 大造著
2019年3月21日 発売
定価 1,620円(税込)
ISBN:9784492961582 / サイズ:四六/上/210

資本主義はどのような方向に向かっていくのだろうか--。
現在われわれは資本主義そのものをクールに見定める必要に迫られている。格差や環境破壊、経済危機などはいずれもが資本主義というシステムの成り立ちと深いかかわりをもっているためである。
倫理、農業、政治、教育等々の多様なバックグラウンドから、先端的識者により、資本主義がどこから来てどこへ向かうのかという鋭い問いかけがなされていく。
本書は京都大学経済研究所附属先端政策分析研究センターのシンポジウムをベースとしたものであり、発言者は多様な専門性を背景に、資本主義への洞察に富む問いを発し、検討の俎上に上げようとしている。
第一級の研究者たちの問いを通して、現代を取り巻く日常的な風景に新たまた様相を見出せるようになるであろう。

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概要

資本主義はどのような方向に向かうか。倫理、農業、教育等の多様な専門性を背景に、洞察に富む問いを発し、その未来を考察する。

目次

第Ⅰ部 講演
 講演1 経済の中に倫理を見出す-資本主義の新しい形と伝統芸能- 岩井克人
 講演2 社会を支える農業・農村-新潮流と変わらぬ本質- 生源寺眞一
 講演3 資本主義経済をつくる-体制転換30年を振り返る- 溝端佐登史

第Ⅱ部 討論
 話題提供 日本社会における資本主義と倫理 内田由紀子
 パネル・ディスカッション
         パネリスト 岩井克人・生源寺眞一・溝端佐登史・内田由紀子
         司会    小嶋大造
       

著者プロフィール

京都大学経済研究所附属先端政策分析研究センター  【編】
きょうとだいがくふぞくせんたんせいさくぶんせきけんきゅうせんたー

2005年に京都大学経済研究所内に設置され、政府関係機関と密接に連携して、先端的な経済学の理論・実証分析に基づき、政策の具体像の提言に向けたエビデンスベース・ポリシー研究を推進し、成果を社会に向けて発信することを目的とする組織。

岩井 克人  【著】
いわい かつひと

1947年生まれ。東京大学経済学部卒業。マサチューセッツ工科大学よりPh.D.取得。エール大学助教授、ペンシルベニア大学客員教授、プリンストン大学客員准教授、東京大学経済学部教授等を経て、現在、国際基督教大学特別招聘教授。主な著書に『不均衡動学の理論』(岩波書店)、『経済学の宇宙』(日本経済新聞出版社)など。

生源寺 眞一  【著】
しょうげんじ しんいち

1951年生まれ。東京大学農学部農業経済学科卒業。農学博士。農林省農事試験場研究員、ケンブリッジ大学客員研究員、東京大学農学部教授、名古屋大学農学部教授等を経て、現在、福島大学食農学類準備室長・教授。主な著書に『現代日本の農政改革』(東京大学出版会)、『農業と人間』(岩波書店)など。

溝端 佐登史  【著】
みぞばた さとし

1955年生まれ。大阪外国語大学外国語学部卒業。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程退学。経済学博士。岐阜経済大学経済学部助教授等を経て、現在、京都大学経済研究所長・教授。主な著書に『ロシア経済・経営システム研究』(法律文化社)、『ロシア近代化の政治経済学』(文理閣)など。

 内田 由紀子  【著】
うちだ ゆきこ

1975年生まれ。京都大学教育学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。スタンフォード大学客員研究員等を経て、現在、京都大学こころの未来研究センター准教授。専門は社会心理学・文化心理学。主な著書に『社会心理学概論』(ナカニシヤ出版)、『「ひきこもり」考』(創元社)など。

小嶋 大造  【著】
こじま だいぞう

1974年生まれ。東北大学農学部(農業経済学専攻)卒業。東北大学大学院農学研究科(農業経済学専攻)博士課程前期修了。博士(農学)。大蔵省(現財務省)入省。現在、京都大学経済研究所教授。主な著書に『現代農政の財政分析』(東北大学出版会)など。