Think!別冊 日本観光革命 2030年に向けた巨大成長市場の創造

人×文化×テクノロジーで経済活性化と地方振興を実現する

一般社団法人日本能率協会監修
2025年1月29日 発売
定価 1,650円(税込)
ISBN:9784492962442 / サイズ:A4変/並/120

コロナの終息に伴い、日本は今、空前のインバウンドブームが続いている。日本政府観光局は、2024年9月の訪日外客数は約287万人。前年同月比31.5%増と8カ月連続で同月過去最高を記録したと発表した。政府は「持続可能な観光」「消費額拡大」「地方誘客促進」の3つの柱を掲げ、いっそうの成長に向けて意気込む。しかし、受け入れる側の事業者を見渡すと、問題が山積しているのも事実だ。

本書では、成長産業として観光を発展させるヒントとして識者の提言や事業者の先駆的な取り組みを紹介。「食」「文化」「テクノロジーと創造」「人財」の4つの切り口から、市場創造とイノベーティブな課題解決の方法を探る一冊。

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概要

観光立国の実現に向けて、日本が強みとする観光資源と先進テクノロジーを活かして取り組むべきことを、有識者の知見を集め提言する。

目次

巻頭鼎談
観光産業の成長エンジンを起動せよ
菅 義偉(元内閣総理大臣)×大西雅之(鶴雅ホールディングス株式会社 代表取締役社長)×中村正己(一般社団法人日本能率協会 会長) 

特別対談
“お客様の幸せファースト”のために スタッフ自身が幸せになる業界を目指せ
小林哲也(株式会社帝国ホテル 元会長)×清水 肇(株式会社ニュー・オータニ 代表取締役)

OPENING INTERVIEW
観光立国実現に本当に必要なこと
古市憲寿(社会学者)

第1章 食
・なぜ日本料理は世界に受け入れられてきたのか
・伝統と作法が息づく“お茶事”は日本ならではの究極のおもてなし
・だし文化の伝統を見直して日本人の味覚を取り戻そう
・「おいしくて安い」仕組みがホテルやゴルフ場でも喜ばれる

第2章 日本文化
・「マネジメントとコントロール」が日本の観光産業を救う
・訪れるたびに変わる街並みと伝統の共存が旅人を魅了する
・日本の文化が注目される中 私たちが大切にすべきものは何か

第3章 テクノロジーと創造
・テクノロジーの進歩により未来の観光は多様化する
・メタバースを通して体験する「人類の調和」
・ロボットと先端技術が変える観光の未来「空想会議」
・大義名分の下でつくられた精神と文化こそ生き残る

第4章 人財育成
・ユニークなブランドやカルチャーが若く優秀な人たちを引きつける
・観光業界が直面する最重要課題「次世代育成」の実践

著者プロフィール

一般社団法人日本能率協会  【監修】
いっぱんしゃだんほうじんにほんのうりつきょうかい

1942(昭和17)年の設立以来、経営革新の推進機関として、企業や組織の経営上の課題解決支援を行っている。主な事業は、マネジメントに関する調査・研究、人材の育成、表彰、資格認定、産業振興のための展示会、マネジメントシステム認証審査・温室効果ガス排出量の第三者検証など。長期経営教育「JMAマネジメント・インスティチュート」の運営により、経営革新を担う次世代リーダーの育成にも力を入れている。