臨時増刊・別冊

週刊東洋経済 臨時増刊 
2012年9月28日 発売
定価 1,026円(税込)
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日本人のためのユーロ危機入門

いま、欧州が危機に揺れています。現在のユーロが抱えている問題、解決すべき課題を整理するとともに、欧州連合(EU)や通貨ユーロの理念や成立までの歴史を検証し、ユーロの今後を見る上での羅針盤として、ユーロの姿が概観できるようまとめました。 欧州危機については難解な類書が多いものの、本書は「わかりやすさ」と新聞やテレビが報じない「深さ」との両立に徹底してこだわりました!多くの方にお読みいただける一冊です。

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目次

[1)] 原点は不戦の誓いにあり

P.10 [ 図解 ] 「一つの欧州」のスタート

P.12 欧州統合を夢見た思想家たち
遠藤 乾/北海道大学教授

P.14 [ 物語 ] ジャン・モネの活躍とドゴールの決断
伴野文夫/ジャーナリスト

P.19 [ ルポ ] 欧州統合の父を訪ねて

P.20 [ Interview ] 「戦争の記憶が、EUを精神的に支えている」
池内 紀/ドイツ文学者

P.22 [ 人物 ] チャーチルの統合構想
前田洋平/毎日新聞記者


[2)] ユーロ導入への軌跡

P.24 [ 図解 ] 停滞から加速に転じた通貨統合

P.26 [ 物語 ] 東西ドイツ統一がユーロを生んだ
伴野文夫/ジャーナリスト

P.30 [ 人物 ] ジャック・ドロールEC委員長の足跡

P.31 統合へのさらなる飛躍こそ危機克服策
田中素香/中央大学教授

P.34 単一市場&単一通貨の成果

P.38 [ Interview ] 「ユーロは欧州エリートの夢だった」
岩井克人/国際基督教大学客員教授

P.40 [ 図解 ] 「最適通貨圏」とは何か


[3)] 一目でわかる! 欧州危機

P.42 [ 図解 ] 危機発生のからくり

P.44 発端はリーマンショック! ユーロ危機の変遷

P.46 危機の本質は「信用・資金調達」にあり
大橋英敏/ジャパン・クレジット・アドバイザリー社長

P.48 労働移動には限度がある
伊藤さゆり/ニッセイ基礎研究所上席主任研究員

P.50 ユーロを揺るがす「マネー」の正体

P.52 戸田博史・ギリシャ大使が語る「復活への処方箋」

P.54 デフォルトの歴史に見る ギリシャ危機の行く末
牧田 健/日本総合研究所 マクロ経済研究センター所長

P.56 [ ルポ ] バブル崩壊後のスペイン

P.58 [ Interview ] 「最良のシナリオですら、EUの前途は多難」
キム・シェーンホルツ/ニューヨーク大学教授

P.60  ユーロ危機は世界経済にどう波及するか

P.62 [ Interview ] 「われわれは真の統合を完成させる」
ヘルマン・ファンロンパイ/欧州理事会議長


[4)] 欧州の将来図を占う

P.64 危機の現場で見えたもの

P.66 EUは連邦に移行しつつある
田中俊郎/慶応義塾大学名誉教授

P.69 [ 図解 ] 財政統合に向けた道筋

P.70 [ Interview ] 「ユーロは『海図なき航海』だった」
田中直毅/国際公共政策研究センター理事長

P.72 主要国の景気はどうなる

P.78 ユーロと英国との距離感
吉田健一郎/みずほ総合研究所ロンドン事務所長

P.80 基軸通貨の将来像とは
岩村 充/早稲田大学教授

P.82 [ Interview ] 『フランス型事実婚で欧州は人口問題を解決!』
鹿島 茂/フランス文学者

P.84 [ Interview ] 「通貨統合した以上、財政統合するしかない」
中北 徹/東洋大学教授


[5)] EU・ユーロの基礎知識

P.86 EUはどんな組織か “船頭”多い独特の仕組み

P.88 ECBの役割とは 「銀行の銀行」の難しい舵取り

P.90 ユーロ各国の通信簿 財政再建と成長の両立は困難

P.92 ユーロ通になる厳選・読書ガイド

P.96 映画で観るEUとユーロ
宿輪純一/経済学博士、映画評論家

P.98 編集後記