学界とビジネスの現場をつなぐ本格的経営誌。
CONTENTS 特集:消費者理解のマーケティング
「消費不況」叫ばれるなか、「消費者は今何を求めているのか」という問いが、今ほど深刻に問われる時代はない。ただ、消費者行動とは、本来非常に多面的かつ複雑なものである。 ルイ・ヴィトンに代表される高級ブランド品が飛ぶように売れる一方、100円ショップなどの価格訴求型ビジネスへの需要も根強い。 本特集では、マーケティング研究・消費者行動分析において培われてきた概念や理論を踏まえつつ、さらにインターネットの普及の影響といった今日的問題を取り上げることで、多様・多面的な消費者行動をどう説明・分析し、新しい消費者ニーズの把握と実現に結びつけるのかを考える。
象徴的消費を理解す
■消費行動への新たなパースペクティブと方法論的挑戦
南 知惠子
消費者の意思決定プロセスとマーケティング戦略
清水 聰
プライシングへの消費者心理を理解する
上田 隆徳
手段目的連鎖モデルで消費者を理解する
丸岡 吉人
創造しコミュニケーションする消費者、「アクティブ・コンシューマー」を理解する
■共進化マーケティング論の構築に向けて
濱岡 豊
Net or Die: 新しい消費者が迫る新しい企業モデル
片平 秀貴/山本 晶
キリンビール
「キリンラガー」の生ビール化と戦略策定の落とし穴 藤原 雅俊
セルベッサ
ニュートーキヨーの食材発注システムはなぜ公開されたか 竹田 陽子/米山 茂美
「理想主義的プラグマティズム」のすすめ
元気の出る経営行動科学
(5)職務満足と組織コミットメントから見る職場の幸福論
高橋 潔/金井 壽宏
企業価値経営論(5)
加賀谷 哲之/伊藤 邦雄
カーナビゲーション 佐藤 淳
「マーケットナンバーワン」を目指す経営 桑野 幸徳
CRM
沢登 秀明
ネットワーク信頼の構築
■トヨタ自動車の組織間学習システム 真鍋 誠司/延岡 健太郎