学界とビジネスの現場をつなぐ本格的経営誌。
経済活動に限らず、国際関係から家庭内のやりとりまで、社会生活の様々な場面で日々交渉が行われている。いずれの場面においても、満足のいく結果を導くためには、優れた交渉力が欠かせない。本特集では、主に米国で確立された交渉論という研究領域の基本的な構造と考え方を実務上の意味合いや事例を交えて紹介するとともに、日本という異なる文化背景のなかで、それをどう捉えるべきかを考察する。
交渉者のマインドセットと交渉力
■交渉のメンタリティ理論
阿久津 聡
ゲーム理論に学ぶ交渉分析のポイント
■企業買収交渉を事例として
鈴木一功
交渉のモデル分析:ネゴシエーションとコミュニケーション
木嶋恭一
異文化交渉:ジョイント・ゲインと文化スキーマ
奥村哲史
交渉に役立つ説得のテクニック
■個人のスキルとしての交渉力
榊 博文
実務のなかでの交渉力
■契約交渉における5つの鍵
茅野みつる
エーザイ
アルツハイマー型痴呆症治療薬の開発プロセスと組織マネジメント 小野善生
茨城県東海村臨界事故
組織の危機管理 清水 洋
恒久的に生き続ける生命体組織“POGAL”
井上 忠
経営を知に還元すれば「組織」と「戦略」は綜合化できる
元気の出る経営行動科学
(6)成果を意識した経営行動科学潔
金井壽宏/高橋 潔
戦略ファイナンスへの招待
第1回 ファイナンスから見た多角化経営
中野 誠/蜂谷豊彦
受賞企業から学ぶ 大薗恵美
もう「ハゲタカ」とは呼ばせない ティモシー・C・コリンズ
職務発明
永田晃也
システム・アーキテクチャとイノベーション
■カーナビにおけるソフトとハードの統合 伊藤宗彦