学界とビジネスの現場をつなぐ本格的経営誌。
特集:競争力の検証
日本経済は「失われた10年」と呼ばれる1990年代を経て、ようやく明るさを取り戻しつつある。だが、長期低迷の根本的な原因を解明することなしに、現在の回復基調を手放しで喜ぶことは危険である。特に、足下の回復が短期的なリストラ効果やデジタル家電需要、中国経済の進展といった要因のみに依存している限り、日本経済の将来は決して明るくない。本特集では、日本の産業と企業の競争力が90年代にどのように変化したかをデータをもとに検証したうえで、日本企業の低迷のメカニズムを解明し、目先の業績回復を長期的な成長に結びつけるための課題と方策を考える。
よき経営者の姿
伊丹敬之
企業のトップとして大切なことは何か
丹羽宇一郎
戦後日本の経営者群像
田中一弘/守島基博
戦前日本における専門経営者雇用の決定要因と効果
■綿紡績会社を中心として
岡崎哲二
専門経営者の帝王学
三品和広
知識ベース企業理論
■戦略経営のダイナミックな進化に向けて
野中郁次郎/遠山亮子/紺野 登
時間展開という落とし穴
沼上 幹
Part3 化粧品:イメージ・メーカーの戦い
金 春姫/古川一郎
劇団四季
演劇ビジネスのイノベーション 石倉洋子
東芝
二次電池市場における事業化への挑戦と撤退 坂本雅明
リスクマネジメント
柳瀬典由
勝負は一番でなければおもしろくない 林野 宏