学界とビジネスの現場をつなぐ本格的経営誌。
特集:グリーン・イノベーション
現在、CO2排出量削減をめぐってさまざまな議論が続いている。特に、鳩山由紀夫首相が「1990年比25%削減」を国際公約として発表したため、その可否をめぐって活発な議論が戦わされている。地球温暖化防止は、人類にとって、もはや「待ったなし」の重要課題である。それを達成するためには、何らかの環境保全型のイノベーション(グリーン・イノベーション)を実現するしか方法がない。本特集では、グリーン・イノベーションについて、メッセージ性の高い議論を発信している論者が一堂に会して、それぞれの持論を展開する。
P.4 特集にあたって
米倉誠一郎
P.8 課題先進国「日本」が果たすべき役割
小宮山 宏(株式会社三菱総合研究所 理事長)
P.22 温室効果ガス削減
真水対策で日本のイノベーション実現を
金子祥三(東京大学生産技術研究所特任教授)
P.46 CO2排出量25%削減を本気で実行する方法
グリーン・イノベーションをめぐる社会的構図
橘川武郎(一橋大学大学院商学研究科教授)
P.58 環境エネルギー政策イノベーションの必要性
飯田哲也(環境エネルギー政策研究所 所長)
P.74 太陽光発電の半世紀
産官学による技術開発と市場開拓の挑戦
島本 実(一橋大学大学院商学研究科准教授)
P.90 第7回 何か役に立つことがしたかった
本業のなかに見出した自己実現の細い道
松沢幸一(キリンビール株式会社 代表取締役社長)
P.100 感覚マーケティング
朴 宰佑(千葉商科大学商経学部准教授)
P.102 [No.080]ローソン
「お店」としてのコンビニから「企業」としてのコンビニへ
西村孝史(徳島大学総合科学部准教授)
P.122 [No.081]デンソーウェーブ
QRコードの開発・事業化
鈴木 修(関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科准教授)
P.141 ビジネス書の神話と現実
フィル・ローゼンツワイグ『なぜビジネス書は間違うのか』
軽部 大(一橋大学イノベーション研究センター准教授)
P.144 サービス・マネジメントのフロンティア
第1回 サービス・ドミナント・ロジックの台頭
藤川佳則(一橋大学大学院国際企業戦略研究科准教授)
P.156 やる気、元気の自己調整にも、土台というものが要る
金井壽宏(神戸大学大学院経営学研究科教授)
P.160 オープンソースのビジネスモデルで 世界で最も優れた電気自動車の技術の普及をめざします
[ゲスト]福武總一郎(株式会社SIM-Drive 取締役会長)
[インタビュアー]米倉誠一郎(一橋大学イノベーション研究センター長・教授)
P.119 ビジネス・ケース オンデマンド販売のご案内
P.120 ビジネス・ケース バックナンバー一覧
P.174 次号予告・読者プレゼント&アンケート