週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2025年12月13日号最新号
2025年12月8日 発売
定価 950円(税込)
JAN:4910201321254

【第1特集】四季報「新春号」先取り 5万円時代に勝ち続ける株

日経平均株価は10月27日に5万円を突破しました。企業業績は持ち直し、来期に向けて加速し始めています。本特集では『会社四季報』2026年新春号のデータを活用し、上方修正銘柄や減配なし高配当利回り銘柄など超先取りランキングを作成。さらに、有望10大テーマ&関連70銘柄や、ストラテジストの26年相場展望、億り人の投資術や厳選銘柄などを掲載しています。第2特集は「再燃! アート思考」、深層リポートは「ミネベアミツミvs.台湾ヤゲオ 『芝浦電子TOB』の結末」です。
 

【第2特集】再燃! アート思考


数十万人の来場者が予想される大規模展が相次ぐ。
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担当記者より

第1特集「5万円時代に勝ち続ける株」の編集を担当した許斐です。

本特集は12月17日発売の「会社四季報」新春号の内容を先行して紹介する、恒例の「先取り」号です。掲載している5つの「超先取りランキング」は、四季報の最新予想を活用したランキング。ぜひ銘柄発掘にご活用いただければ幸いです。

私は普段、会社四季報のオンライン版「会社四季報オンライン」の編集をしています。会社四季報オンラインでは、四季報データを活用して、指標を組み合わせて銘柄を絞り込む「スクリーニング」機能、自分のお気に入り銘柄を管理する「ウォッチリスト」機能、株式市場の専門家による相場展望、著名投資家の投資術などの記事など、紙版の四季報にはない、オンラインならではの機能・コンテンツを提供しています。

ただし、そうしたオンラインだからこそ提供できる機能・コンテンツがある一方、紙版の「会社四季報」だからこそ提供できる利点もあると実感しています。それは1ページずつ紙をめくって気づきを得る「通読」の利点です。

そう実感したのは、本特集にも登場いただいた会社四季報「伝説の編集長」山本隆行氏の四季報を見たことがきっかけでした。山本氏の四季報は付箋だらけで厚さは膨張。気づきを書き込んだノートも複数冊あり、四季報をいかに読み込んでいるかが一目瞭然。それに比べ私の四季報はきれいで、「読み込みが足りない」と実感したのです。

それから、私も負けじと「四季報通読」にチャレンジ。1日数ページずつですが、通読を続けると、派手に見えても業績が不調だったり、地味ながら急成長していたり、改めて四季報通読による気づきの多さを実感しています。
紙の四季報で「これから伸びそう」と思って付箋をつけた銘柄を、四季報オンラインの「ウォッチリスト」に登録し、比較してお宝銘柄を探し出す。そんな楽しみ方も再発見。紙版とオンラインを相互に行き来することで、四季報から見える世界はより広がると改めて感じています。

本特集はそんな会社四季報の「新春号」先取り号。ぜひ本特集で最新号を先読みし、発売後に会社四季報「新春号」も手に取って、「通読」にもチャレンジしてみてください。

担当記者:許斐 健太(このみ けんた)
慶応義塾大学卒業後、PHP研究所を経て東洋経済新報社に入社。電機業界担当記者や『業界地図』編集長を経て、『週刊東洋経済』副編集長として『「食える子」を育てる』『ライフ・シフト実践編』などを担当。2021年秋リリースの「業界地図デジタル」プロジェクトマネジャー、2022年秋より「業界地図」編集長を兼務。「会社四季報オンライン」と「業界地図デジタル」の統合に合わせて、2024年秋より会社四季報オンライン編集長。

 

週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

第1特集
四季報「新春号」先取り
5万円時代に勝ち続ける株

四季報お宝情報をフル活用 大手電機、建設で大幅増額が続出
四季報超先取りランキング
[ランキング①]サプライズ決算予備軍が見つかる 上方修正100
 上方修正「額」50/上方修正「率」50
[ランキング②]上期進捗率が高い3月期企業50
[ランキング③] 減配なし高配当利回り50
[ランキング④] 27年3月期に営業増益率加速50
[ランキング⑤] 自己資本に対して配当割合が高い企業50

『会社四季報プロ500』連動 「新春号」で見つけた有望テーマ株70
[インタビュー]人気ストラテジストに直撃 2026年日本株のトレンドを読む
 大和アセットマネジメント 日本株ストラテジスト 建部和礼
 ニッセイ基礎研究所 チーフ株式ストラテジスト 井出真吾
最新の業界トレンドを俯瞰 「株時計」で読み解くサナエノミクス注目銘柄
億り人厳選銘柄 「割安性」を重視して負けない投資を心がける
『株式ウイークリー』編集長が注目 半年で株価5割上昇狙う 厳選4銘柄
中小型銘柄のプロが教える 社会変化を捉える5銘柄
伝説の編集長が直伝 四季報「新春号」では有望株をこう見抜け!

第2特集
再燃! アート思考
「ブロックバスター展」ラッシュの衝撃
DIC川村美術館閉館で残る名品、残らない名品
[インタビュー]好きな絵画の前では 自然に呼吸が深くなる 俳優・歌手 上白石萌音
アートに心が動かされたとき ビジネスの大変革が起こる

深層リポート
ミネベアミツミvs.台湾ヤゲオ 「芝浦電子TOB」の結末
[インタビュー]芝浦電子買収で求められたのは「日本特有の文化」だった ヤゲオ董事長 陳 泰銘

News&Topics最前線
アサヒ揺るがすサイバー被害 大混乱が示す「教訓」とは
TOB価格は安すぎたのか 再上場SBI新生銀に火種
 「急成長のひずみ」解消宣言 チョコザップ大量出店再開


連載
|経済を見る眼|高市政権「物価高促進政策」への危機感|早川英男
|トップに直撃|ノリタケ 社長 東山 明
|フォーカス政治|自維連立政権誕生の舞台裏と持続力|塩田 潮
|マネー潮流|プライベートクレジットへの警戒感|中空麻奈
|中国動態|空母2隻で打撃群の運用を想定|小原凡司
|Inside USA|「シリコンバレーのドン」が語る「反キリスト」論|会田弘継
|少数異見|デジタル空間では誰もがだまされる
|ゴルフざんまい|日本オープンからマスターズへ直結!|佐藤信人
|新約ソニー|第1章 はじめに言葉ありき4|大西康之
|知の技法 出世の作法|「全く不十分」との中国の批判は日本政府への前向きな評価だ|佐藤 優
|話題の本|『サム・アルトマン 「生成AI」で世界を手にした起業家の野望』の著者キーチ・ヘイギー氏に聞く
|名著は知っている|『科学と近代世界』[下編]
|ビジネスと人生は絶望に満ちている|手柄を横取りされたことがありますか?|頭木弘樹
|西野智彦の金融秘録|アベノミクスの誕生②
|21世紀の証言|ヤマダホールディングス会長兼CEO 山田 昇 その3
|編集部から|
|次号予告|

今後の発売スケジュール

  • 12/15(月) 週刊東洋経済 2025年12月20日号
  • 12/22(月) 週刊東洋経済 2025年12月27日・2026年1月3日合併号