第1特集「5万円時代に勝ち続ける株」の編集を担当した許斐です。
本特集は12月17日発売の「会社四季報」新春号の内容を先行して紹介する、恒例の「先取り」号です。掲載している5つの「超先取りランキング」は、四季報の最新予想を活用したランキング。ぜひ銘柄発掘にご活用いただければ幸いです。
私は普段、会社四季報のオンライン版「会社四季報オンライン」の編集をしています。会社四季報オンラインでは、四季報データを活用して、指標を組み合わせて銘柄を絞り込む「スクリーニング」機能、自分のお気に入り銘柄を管理する「ウォッチリスト」機能、株式市場の専門家による相場展望、著名投資家の投資術などの記事など、紙版の四季報にはない、オンラインならではの機能・コンテンツを提供しています。
ただし、そうしたオンラインだからこそ提供できる機能・コンテンツがある一方、紙版の「会社四季報」だからこそ提供できる利点もあると実感しています。それは1ページずつ紙をめくって気づきを得る「通読」の利点です。
そう実感したのは、本特集にも登場いただいた会社四季報「伝説の編集長」山本隆行氏の四季報を見たことがきっかけでした。山本氏の四季報は付箋だらけで厚さは膨張。気づきを書き込んだノートも複数冊あり、四季報をいかに読み込んでいるかが一目瞭然。それに比べ私の四季報はきれいで、「読み込みが足りない」と実感したのです。
それから、私も負けじと「四季報通読」にチャレンジ。1日数ページずつですが、通読を続けると、派手に見えても業績が不調だったり、地味ながら急成長していたり、改めて四季報通読による気づきの多さを実感しています。
紙の四季報で「これから伸びそう」と思って付箋をつけた銘柄を、四季報オンラインの「ウォッチリスト」に登録し、比較してお宝銘柄を探し出す。そんな楽しみ方も再発見。紙版とオンラインを相互に行き来することで、四季報から見える世界はより広がると改めて感じています。
本特集はそんな会社四季報の「新春号」先取り号。ぜひ本特集で最新号を先読みし、発売後に会社四季報「新春号」も手に取って、「通読」にもチャレンジしてみてください。
担当記者:許斐 健太(このみ けんた)
慶応義塾大学卒業後、PHP研究所を経て東洋経済新報社に入社。電機業界担当記者や『業界地図』編集長を経て、『週刊東洋経済』副編集長として『「食える子」を育てる』『ライフ・シフト実践編』などを担当。2021年秋リリースの「業界地図デジタル」プロジェクトマネジャー、2022年秋より「業界地図」編集長を兼務。「会社四季報オンライン」と「業界地図デジタル」の統合に合わせて、2024年秋より会社四季報オンライン編集長。

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