週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2008年2月16日号
2008年2月12日 発売
定価 597円(税込)
JAN:4910201330287

特集:雇用漂流

日雇い派遣や偽装問題が噴出する中、非正規労働が変えるニッポンの現実と、人材業界の思惑とは。

スペシャルリポート:毒ギョーザ騒動と危険妄想のウソ
世の中は中国たたき一色だが、中国食品を悪と決めつけるのは、消費者にとって得策なのか。

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週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

36

COVER STORY
雇用漂流
非正規労働が支えるニッポンの真実

40 グッドウィル折口帝国崩壊!
自滅もたらした日雇い派遣

44 労働現場にはびこる
3つの偽装」の実態
偽装請負/偽装雇用/偽装管理職

49 COLUMN
非常勤職員が労働局を“告発”

50 低賃金・解雇自由は昔の話、中国労働契約法の衝撃度

52 攻勢かけるリクルート
業界再編がいよいよ加速

56 INTERVIEW
柏木 斉/リクルート社長

57 自由化か規制強化か
法改正で労使全面対決

58 わたしはこう考える
福井秀夫/政策研究大学院大学教授
濱口桂一郎/政策研究大学院大学教授
後藤田正純/自民党衆議院議員
山田正彦/民主党衆議院議員

64 誌上対論
草刈隆郎/日本経済団体連合会副会長
「登録型廃止は非現実的派遣は悪、は間違いだ」
高木 剛/日本労働組合総連合会会長
「派遣は専門業務のみ、常用型が基本だ」

39 ■This week's data
年齢が上がっても増えない非正規社員の年収

コラム

9 経済を見る眼
現代科学は「古人の知恵」に還る/広井良典

16

ニュース最前線

(1)日銀トップ人事、武藤氏を軸に調整が本格化

(2)NPO詣でにいそしむ村上元代表の心中とは

(3)副都心拠点を拡大する、三菱地所の2つの狙い

(4)アムジェン日本法人買収、武田薬品工業がバイオ薬品を強化

(5)サッポロ買収提案に特別委が意見提示

(6)三菱自動車が豪州工場をようやく閉鎖

(7)丸善がam/pmと大学売店を共同出店

(8)テンポスバスターズが株失敗の社長に緊急融資

20 このひとに5つの質問
鈴木正一郎/日本製紙連合会会長

21 『会社四季報』【最新情報】
ミクシィ、ムトウ、キヤノンマーケティングジャパン、KDDI

22 マクロウォッチ【日本経済】
食料品の輸入でも高まる中国依存度

今週の気になる数字
この10年間で増加した国土面積

23 株式動向
対応の素早い米国金融機関、いよいよ日本株の出番か

24 市場観測
米利上げで買われる日本株、株安は固有の問題ではない

25 今週のキーワード

26 「ミスターWHO」の少数異見
独・大連立の立役者、わが民主党との違い

Hot&Cool
マスクの生産量が過去最高へ、高まるウイルス予防の意識

28 読者の手紙、編集部から

スペシャルリポート

30
【01】毒ギョーザ騒動と危険妄想のウソ
世の中は中国たたき一色だが、中国食品を悪と決めつけるのは、消費者にとって得策なのか。

32
【02】ついに牙をむいた巨人マイクロソフト
グーグルの独走を止めるため、ヤフー買収という策に出た。

カンパニー&ビジネス、TOP INTERVIEW等

66 カンパニー&ビジネス
BRICs特需に攻め込む、森精機製作所の超繁忙
サブプライム問題、世界的株安もどこ吹く風…。

70 TOP INTERVIEW
尾崎元規/花王社長
「次のM&Aでは、癒やしとオーガニックを取り込む」

74 キーパーソン
鈴木邦雄/商船三井会長
「オレが社長でなきゃいかんとは、今も思ってない」

連載等

80 中国動態 China Watch
中国の環境を改善するため、「環境税」より必要なもの

82 グローバル・アイ
小泉改革後の有権者に福田政権はどう映るか

94 小説 ベイジン 二〇〇八年 真山 仁

90 ゴルフざんまい 小林浩美

94 集中連載 だから若者は幸せになれない 城 繁幸
中小の寛大と大手の傲慢

96 知の技法 出世の作法 佐藤 優
社会に出てからいかに専門能力を高めるか

98 説話ファイナンス理論
社会科学の女王か金儲けの手段か 野口悠紀雄

102 The Compass
「終わりの宣言」で人は現実を引き受ける/大澤真幸

104 FOCUS政治
成熟度が試される政党、日銀、財務省/塩田 潮

106 アウトルック
政党ではなく「人」が対日政策を決める

108 ブックレビュー
注目の1冊、今週のお薦め、短評、ブックス・オブ・アーツ

114 データウォッチ
マーケット&マクロ主要指標 最新データ一覧

116 新連載(月一回連載)
場の磁力 第1回:東京大学 懐徳館
前田家の栄華、学問の府の迎賓館に
歴史の節目に登場した土地・建物には人を引きつける魅力がある。
経済や経営、政治の歴史的な現場を、気鋭のルポライターが訪ねる。

118 長老の智慧 山田昭男
大手には負けない工夫を、「常に考える!」をやり抜く

PR (制作:広告局企画制作部)

5 ビジネスアスペクト
ドイツ証券/外国為替は資産クラスへ。

92 ステージ21
みずほ総合研究所

今後の発売スケジュール

  • 10/27(月) 週刊東洋経済 2025年11月1日号