週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2009年11月7日特大号
2009年11月2日 発売
定価 723円(税込)
JAN:4910201311194

崩れる既得権 膨張する利権

独自の世界観で人々の欲望を描いたヒエロニムス・ボス。「既得権」という欲望の行き着く先は?

◆崩れる既得権
◆崩れない既得権
◆膨張する既得権

NEWS TOP 01:
信託2社が統合 三井住友FG「吸収」の現実味
NEWS TOP 02:
大型増資に踏み切ったマツダの「危機感」

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週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

P.36

COVER STORY
民主党 vs. 政官業トライアングル
崩れる既得権 膨張する利権


崩れる既得権

P.42 日本医師会 民主党による組織介入、中医協外しで大混乱

P.44 記者クラブ 日本の情報発信を阻害、権益に固執するメディア

P.46 租税特別措置 特定業界向けの補助金、大胆な見直し始まる

P.48 農協 農家への直接バラまきで、中抜きの恐怖におびえる

P.50 INTERVIEW| 山下一仁/経済産業研究所 上席研究員
「農協は政治的な悪さをやめよ」

P.51 建設 「脱コンクリート」で、もはやあきらめの業界

P.52 キャリア座談会| 霞が関批判に若手官僚が答える

P.54 地方公務員 賃金カットと二極化が役人にも襲いかかる


崩れない既得権

P.56 テレビ局・電波 正義の味方を装い、談合体制にしがみつく

P.60 大企業 断罪された新興企業、有力企業との見えない壁

P.62 INTERVIEW| 堀江貴文/ライブドア元社長
「目立ちすぎたから? そのとおりだと思う」

P.63 INTERVIEW| 宋 文洲/ソフトブレーン創業者

P.64 《徹底討論》 正社員は既得権益か?
湯浅 誠/NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長×城 繁幸/Joe's Labo代表取締役


膨張する既得権

P.68 エコ利権 エコで潤う環境予算、疑問符のつく支出も

P.72 《INTERVIEW》 公務員改革はなぜ進まない?
木村盛世/厚生労働省 医系技官、渡辺喜美/みんなの党党首・衆議院議員

P.74 財務省 民主党と手を握ったスーパー官庁のたくらみ


P.76 なぜ増えない保育所、待機児童対策は適切か

P.79 《INTERVIEW》 新聞・出版の既得権、「再販制度」を考える
永江 朗/ライター兼早稲田大学教授
「本のニセ金化を生んだ再販制度なんてなくていい」


コラム

P.9 経済を見る眼
基準なき予算削減の限界/八代尚宏


P.14

NEWS TOP 4 & MARKET VIEW

(1)永すぎた春に終止符、住友信託・中央三井信託が統合
市況悪化の中、ようやく経営統合を決断した。今後の焦点は三井住友FGとの関係だ。

(2)大型増資に踏み切ったマツダの「危機感」
販売失速の懸念、開発競争の過熱…。自動車の中位メーカーは体力勝負に突入した。

(3)自前路線とついに決別、孤高ユニーの窮余一策
東海で強固な牙城を築くユニー。だが「独立主義」からの脱却を迫られた。

(4)日本郵政が役員大刷新、半透明な決定プロセス

今週のキーワード&キーパーソン

P.17 キーパーソン
尾元規 花王社長
「新生エコナでトクホを取り再出発したい」

P.18 WORLDWIDE NEWS
中国景気、UAEエネルギー、米国金融、ブラジル金融

P.20 市場観測
新興国に利上げ機運台頭も、日米欧の超低金利は長期化

P.22 株式観測
外国人投資家の買い続くか、問われる民主党の運営能力

『会社四季報』【最新情報】
インデックス・ホールディングス、東京製鉄、TAIYO、新星堂

P.24 マクロウォッチ【世界経済】
欧州の失業率上昇は続く、米欧逆転は短期間に

今週の気になる数字
年収200万円以下の給与所得者の割合(2008年)

P.26 「ミスターWHO」の少数異見
子ども手当が閉ざす、子どもたちの未来

Hot&Cool
ネットレンタルでお手頃に、「白絹の産着」の復活なるか

P.28 読者の手紙、編集部から


スペシャルリポート

P.30 JALへ最後の執刀、難題山積の深い病巣
国交相直轄のタスクフォースがJALに乗り込み1カ月。再生に向けた処方箋とは。


カンパニー&ビジネス、トップの肖像等

P.80 カンパニー&ビジネス
無敵神話もついに崩壊!? ハイテク素材各社の模索
液晶や半導体用ハイテク素材メーカーを脅かす韓国の猛攻と、「汎用化」がもたらす宿命。

P.84 トップの肖像
益子 修/三菱自動車工業社長
「自分の子供を入れたい会社にしないといけない」

P.90 寄稿論文
日中連携で、航空機を次世代の基幹産業に/坂田公夫


連載

P.96 中国動態 China Watch
中国共産党のやり方では、幹部の腐敗は防げない

P.98 田中信彦の中国メディア斜め読み
中国版ナスダックへの期待と不安

P.100 グローバル・アイ
鳩山首相が犯した2つの“経済失政”/リチャード・カッツ

P.102 知の技法 出世の作法 佐藤 優
気分転換にリラックスする時間は重要である

P.104 変貌とげた世界経済 変われなかったニッポン 野口悠紀雄

P.106 わかりあえない時代の「対話力」入門 北川達夫

P.108 ワークライフバランスを実現する仕事術 佐々木常夫

P.110 一生モノの古典 鎌田浩毅
『バガヴァッド・ギーター』

P.112 The Compass
その場しのぎの民主党への不安/橘木俊詔

P.114 FOCUS政治
脱官僚・脱与党・脱縦割り、「政治主導」の刷新と混乱/樺山 登

P.116 アウトルック
総合的な視野を持った環境・エネルギー政策を

P.118 Books&Trends
『意思決定力』を書いた、本田直之氏に聞く
本田直之 レバレッジコンサルティング社長兼CEO
「トレーニングを重ねれば、意思決定力は強くなる」

Review、新刊新書サミング・アップ、竹内洋の読書日記

P.124 アゴラ百景
江戸の花街、神楽坂は今は日仏交流の拠点

トレンドワード

P.126 ゴルフざんまい 青木 功

P.128 告知板 新製品&イベント

P.132 場の磁力
夢と欲望が駆け抜けた「絹の道」

P.134 長老の智慧
門脇轟二/広州本田元社長
本田宗一郎スピリットで中国展開の礎を築く
「ホンダの中国乗用車生産は廃墟の掃除から始まった」

PR(制作:広告局企画制作部)

P.5 ビジネスアスペクト
千葉工業大学/日本が存続するためのロボット。

今後の発売スケジュール

  • 11/4(火) 週刊東洋経済 2025年11月8日号

訂正情報

週刊東洋経済 「崩れる既得権 膨張する利権」 訂正情報

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週刊東洋経済11月7日特大号(2009年11月2日発売)に、以下の間違いがありました。
訂正してお詫びいたします。

ページ 訂正内容
38ページ ■本文3段目最終行?4段目1行目

:日本医師会から推薦を受けていた委員3人を解任し、

:日本医師会から推薦を受けていた委員3人を任命せず、
40ページ ■本文1段目24行目

:母子加算や子ども手当てなど

:子ども手当てなどで