週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2010年3月13日号
2010年3月8日 発売
定価 723円(税込)
JAN:4910201320301

百貨店・スーパー

閉店が相次ぐ小売業界。業態の限界が指摘される百貨店・スーパーに再生の道は残されているか。

【百貨店】
焦点は「個店」。大閉鎖時代を生き抜くのはどこか
【衣料品】
百貨店・スーパー、不振の元凶は衣料にあり
【総合スーパー】
5つのキーワードで読み解く業界の苦闘

第2特集:豊田章男の孤独

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週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

P.36

COVER STORY
百貨店・スーパー
大閉鎖時代


P.42 鈴木敏文/セブン&アイホールディングス会長
「今はもがいているが、われわれは必ず復活する」


P.44 【百貨店】 焦点は「個店」。大閉鎖時代を生き抜くのはどこか

P.44 旗艦店が危ない! 百貨店不況ここに極まり。逆襲なるか、旗艦店

P.48 新モデルへの挑戦 ファッションビル化に邁進。大丸心斎橋店北館の本気

P.50 百貨店テナントの変遷 フォーエバー21、H&M…。熱を帯びる誘致の舞台裏

P.52 大阪百貨店戦争 消費不況下でなだれ込む戦略なき増床合戦の行方

P.55 COLUMN| 北海道で深刻化する百貨店「跡地」問題

P.56 ルポ| 百貨店閉店 難局を乗り切った会津若松、新たな活力にする吉祥寺

P.58 海外百貨店事情 構造不況から脱せるか。米メイシーズの変革/高成長を見せる韓国百貨店

P.60 駅ナカが百貨店の“後継者” 。流通企業としても一大勢力JR東日本の本気度

P.62 新宿駅前に巨艦店攻勢。ヤマダ首都圏戦略の勝算

P.64 家電量販店でも大再編前夜。台風の目はコジマとベストか


P.65 |全国百貨店 208店を徹底調査| 経営効率ランキング


P.74 【衣料品】 百貨店・スーパー、不振の元凶は衣料にあり

P.74 大手アパレル会社の「脱百貨店」が始まった

P.76 国内市場に飽和感? ユニクロの成長に立ちはだかるカベ

P.78 銀座や原宿も検討。しまむら都心戦略の成否

P.80 ネットと衣料は相性良好「ZOZOTOWN」の進撃


P.82 【総合スーパー】 5つのキーワードで読み解く業界の苦闘

P.82 イオン 目指す新小売り像は強い専門店の集合体

P.85 渥美俊一/日本リテイリングセンター チーフ・コンサルタント
「昔は赤字になれば即退任。経営者モラルの転換必要」

P.86 イトーヨーカ堂 もっと店舗の声を聞け! 売り場回帰の大号砲が鳴る

P.89 COLUMN| パートの厚生年金を葬った流通業界

P.90 西友 ウォルマート化で変身。M&Aによる拡大に布石

P.92 改正薬事法を好機に変える。マツキヨ新業態の行方

P.94 商社 小売り再編「陰の主役」。国内ジリ貧で陣取合戦に


P.96

第2特集
豊田章男の孤独

世襲を疑問視する勢力と就任時から続く“冷戦”
チームワークが強みだったトヨタは、もはや一枚岩ではない。内部に走る深い亀裂──。


コラム

P.9 経済を見る眼
日本国債の価格は適正なのか
池尾和人/慶應義塾大学 経済学部教授
「機関投資家のほうが群衆行動をとりがち」


P.16

NEWS TOP 4 & MARKET VIEW

(1)プジョー出資交渉が消失、三菱自動車の前途多難
三菱自動車に好機到来かと思いきや、プジョーからの出資は「現実的でない」と見送りとなった。

(2)米国民は冷めた視線、「トヨタ叩き」の行く末

(3)生産計画を一気に倍増、京セラ太陽電池の勝算

(4)特許切れ続くアステラス製薬、再び敵対的買収を敢行

今週のキーワード&キーパーソン

P.19 キーパーソン
松正年/コニカミノルタHD社長
「太陽電池事業で500億円稼ぐ自信がある」

遠藤信博/NEC次期社長
「クラウドと海外、成長ゾーンに力を入れる」

P.20 WORLDWIDE NEWS
英国選挙、EU景気、米国貿易、ASEAN景気

P.22 市場観測
需給両面での劇的な変化で、金相場の堅調な展開が続く
マーカス・グラブ/ワールドゴールドカウンシル マネージング・ディレクター
「中央銀行が金の買い手に転じた」

P.24 株式観測
ユーロ安が企業業績に重し、米国利上げ思惑で膠着相場

会社四季報【最新情報】
ザッパラス、昭和電工、京セラ、リサ・パートナーズ

P.26 マクロウォッチ【日本経済】
生産の増勢鈍化の兆しだが、好材料多く景気回復は底堅い

今週の気になる数字
中国の輸出額

P.28 ミスターWHOの少数異見
格差拡大政策の愚、「無」所得者にこそ光を

Hot&Cool
暖かくなると気になるあの虫…、キッチン素材から駆除対策


スペシャルリポート

P.30 近づく破綻の足音、財政改革待ったなし
財政赤字は増加の一途。破綻回避には国債増発以外の再建策が焦眉の急となっている。

P.34 読者の手紙、編集部から


会社が変わる!、カンパニー&ビジネス

P.100 会社が変わる!|シリーズ2)【中国を攻める】 三菱電機
パワー半導体の需要急伸 武器は日本の“職人技”
中国市場に注力しながらも技術流出を避け、独自の競争力を保ち続ける三菱電機の挑戦。

P.102 カンパニー&ビジネス
老舗「ヤシカ」復活に見る、ブランドビジネスの新世紀
一度は競争に敗れ、撤退したブランドが、世界各地で今、新たな利益をもたらしている。
藤岡淳一/エグゼモード社長
「各社への撤退ブランド供与の打診は、すべて断られた」


連載

P.106 中国動態 China Watch
「社交場」として人気上昇、ビジネススクール新事情

P.108 知の技法 出世の作法 佐藤 優
英語から逃げてはいけない

P.110 ニッポンの選択 野口悠紀雄
住宅投資・耐久財と、借り入れ・輸入の関係

P.112 わかりあえない時代の「対話力」入門 北川達夫

P.114 戦略的リーダーの仕事術 佐々木常夫

P.116 一生モノの古典 鎌田浩毅
『幸福論』

P.118 The Compass
金銭給付はポピュリズムか/原田 泰

P.120 FOCUS政治
政策不全の鳩山政権、金銭疑惑に追い打ちも/星 浩

P.122 アウトルック
財政再建と成長率向上に、政府は明確な第一歩を

P.124 Books&Trends
『論点思考』を書いた、内田和成氏に聞く
内田和成/早稲田大学大学院 商学研究科・ビジネススクール教授
「論点設定の訓練で、問題の設定力や発見力は高まる」

Review、新刊新書サミング・アップ

P.129 開発途上国の明日Watch Fire
子どもたちへの教育は、復興の原動力

P.130 ゴルフざんまい 小倉智昭

P.132 データウォッチ
マーケット&マクロ主要指標 最新データ一覧

P.134 長老の智慧 有田和正
自ら考え、伸びる人材を育てる「教え上手」とは

PR(制作:広告局企画制作部)

P.5 ビジネスアスペクト
慶應義塾大学/リスクマネジメントのシステムを考える

今後の発売スケジュール

  • 10/27(月) 週刊東洋経済 2025年11月1日号