東京電力
世界最大の民間電力会社。首都の電力供給を一手に担う国内エネルギー界の要石。その存在は、福島原発事故とともにすべて吹き飛んだ。事故処理と賠償という、2つの枷を背負った東電の今後。
第2特集:日本経済 再生の道はあるか
P.32
国有化でも解体でもない「第3のシナリオ」
それでも「東電」は存続する
[図解]
「ニッポン原子力村」相関図
至る所に東電の影響力
全解剖 東京電力コネクション
政・財・学人脈、出資先、原発関連取引先一覧
原発処理を「迷走」させる東電組織の裏面
構造改革の果ての「経営不在」
企画、総務部が“本流”。社長の出身部署と東電の中核組織
COLUMN│東大偏重と文系優遇 給与も社員施設も「隠蔽」
[原発・CO2削減・オール電化] 東電の「3つの呪縛」
[図解] 東電 60年の歩み
COLUMN│試される総括原価方式
佐藤栄佐久/前福島県知事
「県民は国と東電に裏切られ続けてきた」
東電に振り回された双葉町
そして最後にはすべて失った
相次ぐ匿名寄付、怪しげな人脈も跋扈
むつ中間貯蔵施設と原子力マネーの深い霧
30年前と変わらぬ低賃金
事故収束を任された英雄たちの「実像」
P.60
大震災発生に伴う原子力発電所事故や計画停電の実施。想定していなかった困難に直面する日本。経済再生への展望をどう描くのか。
【日本経済】復興需要頼みには限界も
【雇用】雇用・就活はどうなるのか
【財政】禁断の日銀引き受け論も、震災対応で財政再建に暗雲
【西日本経済】西日本は今のままでは復興支援基地になれない
【マーケット】強まる円相場の先安観、株価は二番底懸念も台頭
日本再生への提言
高橋 進/日本総合研究所副理事長
マーカス・ノーランド/ピーターソン国際経済研究所シニアフェロー
マイケル・スミツカ/ワシントン・アンド・リー大学教授
INTERVIEW
フィリップ・メスメール/仏『ル・モンド』紙記者
佐藤茂雄/大阪商工会議所会頭
COLUMN
阪神・淡路大震災の教訓
リビア混迷の収束は見えず
P.18 スペシャルリポート
01 部品在庫払底の電機、「5月危機」の深刻
素材の不足が部品にも波及し、再び完成品工場は止まるのか。海外勢は日本製品の代替狙う。
02 原材料高と過当競争、道路復旧への道険し
被災地で生活道路の復旧が急がれる今。が、アスファルトの原料高と安値受注が影を落とす。
P.9 経済を見る眼
復興財源の捻出と政治の役割/伊藤隆敏
P.14 NEWS TOP 4
(1)シャープ 堺、亀山を休止、真相は震災より液晶不振
(2)原発事故拡大が阻む、「おくりびと」の派遣
(3)大震災後でも超強気、セブン・イオンの胸算用
(4)ポルトガル支援だが、債務危機は収束せず
今週のキーワード&キーパーソン
P.22 MARKET VIEW
■市場観測 ■日本激震! 私の提言 ■ミスターWHOの少数異見 ■今週の気になる数字 ■読者の手紙、編集部から
P.28 日本激震! 私の提言
家森信善/名古屋大学大学院教授
「損失負担と公的資金注入を急げ」
P.24 インタビュー
P.24 TOP INTERVIEW
H・ストリンガー/ソニーCEO
「日本人は必ず逆境を乗り切る」
P.56 SPECIALIST INTERVIEW
菅谷 昭/松本市長、医師
「外部被曝量で人体への安全性を語るな」
P.82 TOP INTERVIEW
H・D・キャストゥル/アクサグループCEO
「震災後も日本での戦略は変えない」
P.109 INTERVIEW
梅原 猛/哲学者
「日本が原発をなくし世界に広げるべきだ」
■知の技法 出世の作法/佐藤 優 ■ニッポンの選択/野口悠紀雄 ■わかりあえない時代の「対話力」入門/北川達夫 ■中国動態 ChinaWatch ■アジア特報 ■The Compass/武田晴人 ■FOCUS政治/星 浩 ■アウトルック ■Books&Trends、Review、新刊新書サミング・アップ ■告知板 ■データウォッチ ■長老の智慧/塚越 寛
P.102 Books&Trends
西成活裕/東京大学先端科学技術研究 センター教授
「微分は人類が作った最高最大の武器だ」
※今号は連載の一部を休載しました。ご了承ください。
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週刊東洋経済2011年4月23日号(4月18日発売)に、以下の間違いがありました。
訂正してお詫びいたします。
ページ | 訂正内容 |
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40ページ | ■東電出資先 全構図の表 常和ホールディングス を削除 |
86ページ | ■連載「知の技法 出世の作法」 福島第一原子力発電所 汚染水放出の開始日 誤:3月4日 ↓ 正:4月4日 |