週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2014年10月25日号
2014年10月20日 発売
定価 703円(税込)
JAN:4910201341047

鉄道異変あり!

速度重視から省エネに転じた高速鉄道、需要爆発の都市鉄道。変貌する世界の鉄道ビジネスに、日本はどう立ち向かうのか。

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週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

P.42

第1特集
鉄道異変あり!


[1] 高速鉄道ビジネス 大転換!

スピード競争から新次元へ
[世界最大の鉄道見本市] これがイノトランスの全貌だ!

INTERVIEW│ 宿利正史/国際高速鉄道協会理事長
「新幹線輸出の成功例、台湾を見てほしい」

日本の大手を凌駕する欧州中堅車両メーカー

売るほど赤字膨らむ中国のジレンマ

米国大統領候補は鉄道が大嫌い

日立の欧州攻略作戦

鉄道を支える日本の技術
東洋電機製造/川崎重工業/三菱電機/日本信号

INTERVIEW│ 堀江貴文/SNS株式会社オーナー
「収益力を高める方法はJRにはたくさんある」

 

[2] 新幹線 次の50年

進化を続ける「夢の超特急」

[新幹線を変える男1] 安全輸送を下から支える
関 雅樹
/双葉鉄道工業社長

アルミvs.ステンレス 進化する車両素材

[新幹線を変える男2] 「お掃除の奇跡」を創った男
矢部輝夫
/JR東日本テクノハートTESSEI おもてなし創造部顧問

 

[3] 変貌迫られる在来線

新幹線開業が招いたトワイライトエクスプレスの終焉

首都圏新線 審議会では新構想が続々飛び出す

京急が変貌する日 東京再開発で最大の恩恵

INTERVIEW│ 原田一之/京浜急行電鉄社長
「沿線を元気にする施策をどんどん講じていく」

岐路に立つ鉄道貨物 JR貨物、赤字脱却に向け改革中

INTERVIEW│ 石田忠正/JR貨物会長
「鉄道貨物の黒字化と復権を目指す」

踏切事故ゼロへの限界 事故の根絶は難しいのか

 

P.18 核心リポート

3度目の身売りが浮上 迷走する「かっぱ寿司」

残るは車載事業のみ パイオニア最後の賭け

応じなければ存続不能 スタバ上場廃止に疑問符

上場見送りのLINE 海外展開に透ける難題

星野リゾートが海外へ おもてなしは通じるか

 

P.26 ニュース最前線

アパレル│「ユニクロ」が即日配送 物流改革の真の狙い

エアライン│関空拠点化の遅れが誤算 苦しむジェットスター

住宅設備│LIXILが失速か 買収路線には疑問符も

 

P.32 巻頭特集

リクルート
成長神話の賞味期限

ついに株式上場を果たしたリクルート。今後も成長ストーリーを描き続けられるのか?

創業54年、元祖ベンチャーがついに上場

上場後に迫られる決別
高城幸司
/セレブレイン社長

古株社員は高笑い 存在薄れる持ち株会

ベンチャー社員が儲ける秘訣

 

連載

|経済を見る眼|天候不順と経済学/太田聰一

|この人に聞く|池田全德/日本触媒社長|中国市場は“捨てる”

|少数異見|やがて代ゼミショック第2幕

|知の技法|オン・オフの切り替え 筆者のある1日/佐藤 優

|中国動態|香港の民主化デモに本土の共感は広がるか/梶谷 懐

|グローバル・アイ|トルコだけが抱えるイスラム国との距離感/シナン・ウルゲン

|フォーカス政治|米国の頭越しで進む安倍官邸の対ロ・朝外交/歳川隆雄

|株式観測|世界株価調整でも海外投資家は日本株に強気/宮島秀直

|為替観測|米国利上げ期待が後退し一段のドル下落も/佐々木 融

|価格を読む|テーマパーク|2強が絶好調 値上げが生む好循環

|マクロウォッチ|企業の信用リスク市場に異変

|ブックス&トレンズ|『失われた感覚を求めて』を書いた三島邦弘氏に聞く ほか

|日本婚活思想史序説|移民・人口問題と「輝く女性」政策/榛原赤人

|Readers & Editors|読者の手紙、編集部から

|生涯現役の人生学|マメとズボラ/童門冬二

 

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ビジネスアスペクト:立命館大学/多文化協働でアジアと世界をリード
新たな国際化戦略に挑む立命館大学
アエロフロート・ロシア航空
The Vision:神奈川県
立命館宇治高等学校:国際バカロレア認定 立命館宇治高等学校が育む
豊かなグローバル人材
BUSINESS WAVE collect:サンライズ・アカウンティング・インターナショナル

今後の発売スケジュール

  • 11/10(月) 週刊東洋経済 2025年11月15日号

訂正情報

週刊東洋経済 「分裂する大国 アメリカ」訂正情報

週刊東洋経済2014年10月25日号(2014年10月20日発売)に、以下の間違いがありました。
訂正してお詫びいたします。

ページ 内容
78~79ページ ■進化する車両素材
79ページの最下段

:現在、両者に代わりもっと軽量化できる素材はないか、鉄道総合技術研究所(鉄道総研)で開発が続けられている。最も期待されているのが、最先端素材のCFRP(炭素繊維複合材)だ。航空機などに使われるCFRPは比重が鉄の5分の1ながら、強度は10倍近くもある。
 ただし、CFRPは格段にコストが高いというだけでなく、「大型の部材を生産したり、溶接することが難しい」(森久史・鉄道総研研究員)。車体に使用する場合には25メートルのパネル材を生産する必要があるが、現在の技術ではまだハードルが高い。

:現在、両者に代わりより軽量化できる素材はないか、鉄道総合技術研究所(鉄道総研)で開発が続けられている。期待されているのが難燃性マグネシウム合金だ。アルミ合金の比重の3分の2と軽量なため、鉄道車両では1割強の軽量化が可能となる。またFSWといった既存の溶接技術も活用することもできる。
 ただし現状では、「マグネシウム合金の板を組み合わせて、立体にしたときに、どうなるか試験をしている最中」(森久史・鉄道総研研究員)と実現には時間がかかりそうだ。アルミ合金に比べて数倍という高価な点もネックだ。