週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2015年4月11日号
2015年4月6日 発売
定価 703円(税込)
JAN:4910201320455

貧困の罠

病気、介護、転職、失業……安定した生活は、たった一つのきっかけであっという間に崩れ去る。誰でも陥る可能性のある貧困の実態。

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週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

P.38

第1特集
あなたを待ち受ける
貧困


国際比較で見た「生活保護」 日本の特徴は家族まかせ

 

[ルポ1] 追い込まれる弱者たち
年金だけでは暮らせない 老後破綻の恐怖

6世帯に1世帯が貧困 困窮する子育て世帯

東京・豊島区 住民の「おせっかい」が子どもを貧困から守る

辞めたくても辞められない バイトに潰される苦学生

(元AV女優・日経記者が歩く) 女性の貧困最前線

 

[政策を問う] 迷走を続ける貧困行政
生活費も家賃もカット 改悪続く生活保護制度

あの芸人の親は不正受給ではなかった はびこる生活保護への誤解

厚労省が物価を偽装? 揺らぐ保護費削減の根拠

新たなセーフティネット 自立支援法は機能するか

[独自推計マップ] 貧困のない県も! 広がる地域格差

INTERVIEW| 私ならこうする!
竹中平蔵/慶応義塾大学教授
「もっと規制緩和を進めるために貧困対策が必要だ」
阿部 彩/首都大学東京教授
佐野章二/ビッグイシュー日本代表

 

[ルポ2] 広がる労働者の格差
増え続ける派遣・パート ワーキングプアの蟻地獄

進む親の高齢化 就職氷河期世代ひきこもりの憂鬱

ケースワーカーも不安定 悲鳴上げる非正規公務員

ワーキングプア解消の切り札? 広がる公契約条例の実態

 

P.18 核心リポート

岐路に立つ「しまむら」 デフレ勝者の賞味期限

大塚家具、総会終わる 果てなき両者の攻防

導入迫るマイナンバー あやふやな利便性

日米の孤立を演出した 中国「AIIB」の高笑い

安全誇示する川内原発 不安と疑念が募る地元

八方塞がりのシャープ 太陽電池継続のワケ

東洋ゴムのデータ偽装 被害は再び広がるか

 

P.30 評伝

リー・クアンユー
シンガポール元首相

経済発展とアジアの民主主義

シンガポールを植民地から先進国へ成長させた「ストロングマン」が去った。彼の政治手腕と哲学を振り返る。

 

P.34 三人三談

リスクの取り方

内部留保をためるだけの経営者諸氏に腹のくくり方を伝授しよう。

「あなたに“角”はあるか」 千本倖生/イー・アクセス創業者

「ゼロでいいじゃないか」 鈴木邦雄/商船三井最高顧問

「シリコンバレーを作ろう」 田口 弘/エムアウト社長

 

P.82 第2特集

減損の謎
IFRS不可思議

IFRSの減損は謎だらけ。同業他社との比較が困難な異常事態やROEの急激な低下、IFRS導入で黒字化する不可思議なからくりを会社側の証言を交えてじっくりと検証する。

ソフトバンク
子会社で減損21億ドル計上、親会社は「認識しない」

三菱商事
過去に減損したローソン株で600億円の「戻入益」計上

INTERVIEW|辻山栄子 / 早稲田大学教授
「減損も戻し入れも頻繁なのがIFRS」

IFRSの不可思議
(1)旭硝子・日本板硝子|同業なのにこんなに違う営業利益の中身
(2)武田薬品・アステラス・中外|三社三様のコア営業利益
(3)総合商社|IFRS導入で分母が膨らみROEが低下
(4)そーせいグループ|連続赤字のベンチャーがIFRS導入で一気に黒字化

INTERVIEW|ハンス・フーガーホースト / IASB議長
「のれん償却は何年がいいのかが難しい」

のれんや監査報酬に大きな差、監査体制が今後のカギ握る

 

連載

|経済を見る眼|「マネタリーベース」の誤解/早川英男

|この人に聞く|岸上克彦 / アサヒ飲料社長|カルピスとの統合はあるか

|少数異見|香港を笑う者は香港に泣く、かも

|ゴルフざんまい|プロゴルファーは個性が命/青木 功

|知の技法|信頼できる専門家をどう見分けるか(3)/佐藤 優

|中国動態|限界迎えた同質化、巨大モール淘汰の時代へ/田中信彦

|グローバル・アイ|ネタニヤフ首相の選挙サプライズ/イタマール・ラビノヴィッチ

|フォーカス政治|安保政策転換に3つの疑問/星 浩

|株式観測|ヘッジファンドのポジション調整に注意/藤戸則弘

|為替観測|年内120円のレンジ相場/門田真一郎

|価格を読む|銀ざけ|価格乱高下、背景にウクライナ危機

|マクロウォッチ|遠のく2%の物価目標、日銀はどう動くのか

|ブックス&トレンズ|『霞ヶ関から眺める証券市場の風景』を書いた大森泰人氏に聞く

|Readers & Editors|読者の手紙、編集部から

|生涯現役の人生学|休刊中の同人誌を出して死にたい/童門冬二

 

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今後の発売スケジュール

  • 11/10(月) 週刊東洋経済 2025年11月15日号