週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2018年9月1日号
2018年8月27日 発売
定価 703円(税込)
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【第1特集】宗教 カネと権力 
日本の宗教界はいま曲がり角にある。国内の信者数(公称)は過去10年で12%減少した。それでも巨大教団は数百万人の信者を抱え、社会的な影響力は甚大だ。創価学会、立正佼成会、真如苑、生長の家、幸福の科学など、ベールに包まれた宗教団体のリアルに迫る。

・信者減少の時代 それでも宗教パワーは健在 新宗教一覧
・過労、うつ、残業代不払い、不正会計。聖の世界は俗世間の縮図
・全日本仏教会事務総長インタビュー 「社会の信頼なしに信教の自由は守れない」
・国税庁OBが解説 宗教が儲かるカラクリ
・宗教と政治とのかかわり 宗教団体と政治家の選挙事情
・創価学会 創価マネーの巨大経済圏
・幸福の科学 豊富な資金力、離婚騒動で曲がり角
・真如苑 東京・立川市は宗教都市 勝ち組教団の財力
・ワールドメイト 奇抜な広告はマーケティング戦略
・生長の家、世界救世教、PL教団、立正佼成会  お家騒動で勢力ダウン
・統一教会(現・世界平和統一家庭連合) 日本の献金が韓国の教祖一族を潤す
・天理教 「日本のバチカンのいま」

【産業リポート】新体制下で投資爆増の勝負 ネット古参・ヤフーの難所
18年度は減益予想。要因は「EC」「ネット広告」「モバイルペイメント」などへの年間300億円規模の投資。その3領域は競合が先行し、成長復帰は多難。老舗ネット企業が底力を見せるか。

 

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目次

【第1特集】
 
宗教 カネと権力 

 逆風化でも、パワーは健在
 過労、うつ、残業代不払い、不正会計が蔓延する宗教界
 INTERVIEW│戸松義晴●全日本仏教会事務総長
 国税庁OBが解説 宗教が儲かるカラクリ
 教祖亡き後も徹底帰依 膨張するオウム後継団体
 内幕1 創価学会 「創価マネー」の巨大経済圏
 戦争世代減少で細る収入 靖国神社は生き残れるか
 最新調査! 宗教と政治とのかかわり
 内幕2 幸福の科学 豊富な資金、離婚騒動で曲がり角
 覆面座談会│元信者が見た幸福の科学の内情
 闇紳士が暗躍する宗教法人売買の魑魅魍魎(ちみもうりょう)
 内幕3 真如苑 宗教都市化する立川市 勝ち組教団の財力
 6校に1校が該当 これだけある宗教系大学
 内幕4 ワールドメイト 奇抜な広告はマーケティング戦略
 内幕5 統一教会(現・世界平和統一家庭連合) 日本の苛烈献金が韓国の教祖一族を潤す
 医療界はいかに輸血拒否に対処したか
 内幕6 次々起きるお家騒動 宗教でも「3代目の法則」 生長の家、世界救世教、PL教団、立正佼成会
 覆面座談会│親の信仰に縛られる「2世信者」の生きづらさ
 内幕7 天理教 「日本のバチカン」の憂鬱
 INTERVIEW│島薗 進●上智大学教授

産業リポート
 新体制下で投資爆増の勝負 ネット最古参・ヤフーの難所

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