週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2019年3月2日号
2019年2月25日 発売
定価 723円(税込)
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【特集】 東証1部 天国と地獄 ―上場基準厳格化の衝撃―
来年以降、東証1部市場が整理され、多くの企業が事実上の降格になる。「東証1部ブランド」を失うのはどの企業なのか? 時価総額、社外取締役比率、親子上場の3つの上場基準で分析。1部上場に安住していた企業は、経営改革が待ったなしだ。

・上場基準の変更で、「東証1部」ブランドのなくなる企業が続出
・東証「新1部」のルールを予想、気になる企業はどうなる?
 ①株式時価総額500億円が分かれ目 
 ②社外取締役比率でガバナンスチェック 3分の1が目安に
 ③親子上場 子会社の独立性は守られているか
・批判強まる親子上場 ソフトバンク、ドコモの独立性は?
・上場基準の超厳格化でも東証新1部に残る44社リスト
・マザーズ経由で東証1部に簡単に昇格 近道上場は廃止へ
・1部昇格を焦ったか 虚偽開示したベンチャーDLE社が待つ「審判」
・東証2部に5年残留、東芝「不正会計」の重い代償
・東証改革は課題が山積 TOPIXが使われないのにはワケがある
・有力ストラテジスト イェスパー・コールが直言「市場区分の見直しでも、東証の病は治らない」

【巻頭リポート】伊藤忠商事vs.デサント 迷走する劇場型TOB
伊藤忠商事によるデサントへの敵対的TOBは、双方が世間に向かって自らの正当性を主張し合う「劇場型」の展開を見せている。50年にもわたってともに事業を進めてきた両社がここまで対立するのはなぜか。泥仕合の原点を探った。

目次

【第1特集】東証1部 天国と地獄
これから降格企業が続出する! 東証の市場再編が告げる「1部ブランド」安住の終わり
「新1部」ルール予想
1 株式時価総額 500億円が運命の分かれ目
2 社外取締役比率 3分の1未満だと転落?
3 親子上場 独立性確保に向け社外役員拡充が急務に
親子上場にガバナンス上の批判 ソフトバンク、NTT、ドコモ
厳格基準“フルコース” でも東証1部に残れる44社
1部市場の膨張を招いたマザーズ経由の「近道上場」
決算を虚偽開示 東証の「審判」を待つDLEの命運
上がりたくても上がれない 東芝「不正会計」の代償
東京証券取引所の市場改革は課題山積
TOPIXに勝てない“厳選指数” 忘れられたJPX400
東証1部見直しを投資家はこう見る 丸木 強/イェスパー・コール

【第2特集】管理会社が撤退通告! 漂流し始めるマンション
相次ぐ管理会社の「反旗」 住民にも意識改革が必要だ
人手不足のピンチを救う「代行」管理人

巻頭リポート
迷走する劇場型TOB 伊藤忠商事 vs. デサント
デサント石本社長が激白「伊藤忠から負った傷は深い」


連載
経済を見る眼|柳川範之
トップに直撃|内田高史●東京ガス社長
ニュースの核心|中村 稔
マネー潮流|森田長太郎
少数異見
グローバルアイ|ケネス・ロゴフ
US Affairs|安井明彦
中国動態|富坂 聰
NK NEWS|アンキット・パンダ
フォーカス政治|千田景明
経済学者が読み解く 現代社会のリアル|高久玲音
スマートレビュー|松村太郎
テックビジネスの偉人たち|脇 英世
人が集まる街 逃げる街|牧野知弘
サラリーマン弾丸紀行|橋賀秀紀
知の技法 出世の作法|佐藤 優
歴史の論理|岡本隆司
ソロモンの指環と人間の本能|蟹分 解
マーケティング神話の崩壊|井上大輔
「社会問題」入門|安部敏樹
必ず伝わる最強の話術|松本和也
クラシック音楽最新事情|田中 泰
「英語雑談力」入門|柴田真一
ブックス&トレンズ|渡辺 靖 ほか
誌上早慶交歓戦|亀井忠夫●日建設計社長
平成経済の証言|村上憲郎
Readers&Editors

訂正情報

「週刊東洋経済2019年3月2日号」(2月25日発売)に、以下の間違いがありました。 訂正してお詫びいたします。
 
41ページ





 
■厳格基準フルコースでも東証1部に残れる44社

新1部上場企業の要件を例示した箇所

【誤】買収防衛策があること
 ↓
【正】買収防衛策が適切であること