週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌。

担当記者より
2020年3月7日号
2020年3月2日 発売
定価 730円(税込)
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【第1特集】資産運用マニュアル

収入はあるのに、なかなかお金が貯まらない──。働き盛りのビジネスパーソンに多いのが、このパターンです。でも、いきなり高度な資産運用に手を出すべきではありません。
ものには順序があるのです。本特集では、資産階層別(マス層、アッパーマス層、富裕層)に、最適なお金との付き合い方を伝授します。新型肺炎ショックで株価が乱高下するなど不安が深まっていますが、こうした不確実性が高まっているときこそ、冷静沈着なスキルを身に着けましょう。
 

【第2特集】熱狂 宇宙ビジネス 日本はどう戦うか


ロケット開発、衛星データ、宇宙食などの宇宙関連市場は、世界で40兆円超という巨大規模に成長しています。急増する需要の取り込みを狙い世界の巨大企業がひしめく中、商業的に後れを取る日本の生きる道を探りました。

担当記者より

富裕層といわれて、みなさんはどのようなイメージをお持ちですか。ダイヤが埋め込まれた高級腕時計を身につけ、乗り回すのは高級外車、クルーザーやプライベートジェットの所有は当たり前……。
 
実は、そんなきらびやかな富裕層はひと昔前のもの。かつての創業社長は、一代で資産を築き上げた50~60歳代が中心。貧しい時代の反動からか、そんな贅沢を謳歌する人たちも少なくなかったことでしょう。
 
今回、約10年ぶりに富裕層の取材をして、その生態が当時とは大きく様変わりしていることに気付きました。
 
今の時代、起業した会社を上場したり売却したりして資産を増やした富裕層は30歳代が中心です。彼らは意味もなく贅沢な生活をすることにはあまり関心がなく、仕事にお金を費やします。別の事業やベンチャー企業に投資をしたり、上場を目指す後輩の支援は行っても、自身の生活はいたって堅実。資産運用のスタイルも安定志向です。20億円の資産を運用して、2%程度で回すことができれば年間4000万円。それで十分な生活ができてしまうのです。
 
そんな堅実な彼らですが、話を聞いてみると仕事以外に共通して持っている大きな関心事がありました。それは、子どもの教育。留学や海外のサマースクールなど、その目線は海外に向いています。早い時期からスイスの名門学校に留学させて、世界的な人脈を身につけさせたいという人も。
 
自分たち自身がビジネスで急速に進むグローバル化を実際に肌で感じてきたのでしょう。苦労した分、子どもたちには同じ思いをさせたくないと、その考えにはさすが実感がこもっています。そのためには惜しまずお金を費やしていました。
 
ちなみに今回の特集は、富裕層の人たちのお金の守り方だけでなく、大多数の富裕層でない人たちに向けたお金を殖やす方法も満載です。資産ランク別に実践的なマニュアルを掲載していますので、ぜひお手に取ってお読みください。

担当記者:田島 靖久(たじま やすひさ)
東洋経済記者。大学卒業後、放送局に入社。記者として事件・事故を担当後、出版社に入社。経済誌で流通、商社、銀行、不動産などを担当する傍ら特集制作に携わる。2019年10月から現職。

>>週刊東洋経済編集部の制作にかける思い

目次

第1特集
お金の殖やし方&守り方 資産運用マニュアル

[図解]資産別で分かれる最適なお金との付き合い方
資産運用の心得7カ条

Part1 マス層 ――老後資産づくりのはじめの一歩
マクロ経済の動向を押さえて 株式中心に国際分散投資を
最初はつみたてNISAとiDeCoをフルに活用しよう!
ステップアップを目指すならこの金融商品に注目せよ!
家計管理&節約でお金を貯める処方箋

Part2 アッパーマス層 ――「賢い運用」で狙う資産5000万円超え
「ミドルリスク」商品で準富裕層までランクアップ
資産運用の基盤をつくったら試したい投資手法あれこれ
本業で稼ぐためのヒント 生涯給料が増えた企業100
運用の前に収入も見直そう 副業・独立で資産を殖やす道
「副業や独立がリスクヘッジに」 みらいワークス社長 岡本祥治
不動産投資で資産を殖やす方法

Part3 富裕層 ――貯めたお金を上手に守る 
起業家から土地持ちまで 「イマドキ富裕層」驚きの生態
4エリアの富裕層が実践 典型的な資産運用のコツ
相続税めぐって激化する 国税と富裕層の飽くなき戦い
富裕層を狙うサービス あの手この手
「ポケットマネーは200億円でも金より大事なものがある」 アパグループ代表 元谷外志雄

第2特集
熱狂 宇宙ビジネス 日本はどう戦うか
盛り上がる小型ロケット需要 民間開発の出遅れ挽回急ぐ
「打ち上げ費用を5億円くらいに」 IHIエアロスペース社長 牧野 隆
農業から小売りまで ロケット上回る巨大市場の「衛星データ」
「部品や衣食住分野に強み 宇宙開発を地球で生かせ」宇宙飛行士/東京理科大特任副学長 向井千秋
周辺ビジネスこそ好機あり 「食」中心に存在感示す

スペシャルリポート
賃金が異常に低迷する日本 「腰の引けた春闘」の危険な罠
「目指すべき賃上げは4%だ」 ニッセイ基礎研究所経済調査部長 斎藤太郎
「ベア持続のため第三者機関を設立したらどうか」 日本総合研究所副理事長 山田 久

ニュース最前線
一時1000円超の下落 新型肺炎に揺れる株式市場
積水ハウス前会長が「反旗」 くすぶる地面師事件の余波
不適正募集で信用失墜 かんぽ生命新社長の危機感


連載
経済を見る眼|電気自動車には冷静な評価が必要だ|延岡健太郎
ニュースの核心|福島原発訴訟、初の高裁判決で問われる司法の真価|岡田広行
『会社四季報』ルーキー登場|カクヤス
トップに直撃|ヤマハ発動機社長 日髙祥博
フォーカス政治|新型コロナ対策でも表れた首相の根拠なき「全能感」|山口二郎
グローバル・アイ|デジタル経済のカギは「軍産複合体」ブラジルで多発する銃殺人の根源は
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中国動態|新型肺炎対策からシフト 中国経済 再始動の足かせ|孫 田夫
マネー潮流|新型コロナウイルスとどう向き合うか|中空麻奈
少数異見|GSOMIA破棄が問う、国家秘密と民主主義
知の技法 出世の作法|ロシアの憲法改正問題と北方領土交渉の行方|佐藤 優
経済学者が読み解く現代社会のリアル|AIには難しい「コミュ力」 社会スキルを伸ばすには|小野塚祐紀
人が集まる街 逃げる街|豊田市(愛知県) 財政充実の企業城下町|牧野知弘
クラシック音楽最新事情|ロシア・ピアニズムに新たな1ページを刻む|田中 泰
話題の本|『女たちのシベリア抑留』著者 小柳ちひろ氏に聞く ほか
「英語雑談力」入門|underscore( 強調する、明確に示す)| 柴田真一 
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