現在、コロナ禍の中で多くのビジネスパーソンが在宅勤務を余儀なくされています。営業のために頻繁に得意先を訪問することも、品質管理のために工場に多くの人材を配置することもできない時代に突入したといえるでしょう。
そこで役立つのがAI(人工知能)。例えば、蓄積されている顧客リストの中から成約の可能性が高い顧客を抽出する、画像認識によって良品と不良品を見分ける、といったことは、AIの得意分野。適切なシステムをつくることによって省力化、自動化が実現できます。
ポイントは、現場のことをわかっている人材がシステムづくりを担うべきだということ。専門家にアウトソースすればうまくいく、というものではないのです。本特集のチュートリアルに従ってパソコンを操作すれば、文系人材であっても、いくつかのAIを活用したアプリケーションを自作できるようになります。
AI研究の第一人者である松尾豊・東京大学大学院工学系研究科教授は「リモートワークで在宅勤務をしている今こそAIを学ぶチャンスだ」とアドバイスしています。今こそアフターコロナ時代に求められる最強スキルを体得し、「AIを使いこなす人材」を目指しましょう。
担当記者:中川 雅博(なかがわ まさひろ)
東洋経済記者。神奈川県生まれ。東京外国語大学外国語学部英語専攻卒。在学中にアメリカ・カリフォルニア大学サンディエゴ校に留学。2012年、東洋経済新報社入社。担当領域はIT・ネット、広告、スタートアップ。グーグルやアマゾン、マイクロソフトなど海外企業も取材。これまでの担当業界は航空、自動車、ロボット、工作機械など。長めの休暇が取れるたびに、友人が住む海外の国を旅するのが趣味。宇多田ヒカルの音楽をこよなく愛する。