土砂降りの長雨のように経済活動に打撃を与えているのが、新型コロナウイルス。多くの企業や個人が資金繰りの不安にさらされています。そうした中で、積極的に「傘を差し出す=融資をする」ことで、大きな役割を果たしているのが銀行です。
しかし、銀行の現場は、利益度外視で傘を貸しているわけではありません。政府からの利子補給があり、ビジネスとして立派に成り立つからこそ、蛇口を全開にしているのです。
湯水のように融資を拡大すると何が起こるか。言うまでもなく融資先には事業継続が難しい「問題企業」も含まれています。そうした大口融資先に貸し込み続ければ、不良債権の増大によって経営の屋台骨を揺るがしかねない──。1990年代から2000年代初頭のバブル処理を経験している銀行マンには、そんな不安が頭をよぎります。
アフターコロナに向けて何が起こるのか。激動の中にある銀行の近未来を占う総力特集をお届けします。
コロナ危機の自動車部品メーカーへの影響は、過剰な設備と人員を抱えていた日産系でとくに深刻。比較的堅調だったトヨタ、ホンダ系も無傷ではありません。世界レベルでの技術開発競争は激化の一途で、生き残りへの再編と淘汰が始まろうとしています。
担当記者:田島 靖久(たじま やすひさ)
大学卒業後、放送局に入社。記者として事件・
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