週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌。

担当記者より
2020年8月22日号
2020年8月17日 発売
定価 730円(税込)
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【特集】すごいベンチャー100

活況を呈していたベンチャー投資市場は、コロナショックによって一変。明暗がくっきり分かれています。

例えば観光・レジャーなど「人の移動」に関わるようなベンチャー企業は大苦戦、その一方で「非接触」「非対面」へのニーズが急上昇しています。エネルギー関連や金融関連も元気です。

本特集では、ウィズコロナ時代に飛躍するベンチャー企業を、本誌独自の目線で厳選。起業家だけでなく、大企業の新規事業担当者にとっても必読の恒例特集をお届けします。
 

台湾・李登輝元総統を悼む 無私の政治リーダーの軌跡


親日家の指導者として、日本にも大きな影響を与え続けた李登輝氏。権威主義の台湾を民主国家にいかに変え、「民主主義の父」と呼ばれる政治家になったのか。日本への進言なども含め、2007年11月に現地で行った本誌のロングインタビューから振り返ります。

担当記者より

特集「2020年最新版 すごいベンチャー100」を担当した菊地悠人です。毎年恒例のベンチャー特集ですが、コロナ禍に見舞われた今年は、企業のベンチャー投資も冷え込んでいるという話もあり、厳しい目に遭っている企業が多いのではないかと懸念していました。が、いざふたを開けてみると、それはまったくの杞憂で、ベンチャー界は活気に満ち溢れていました。今年の特集では、掲載している100社すべてを取材し、企業の今の姿を伝えています。

新型コロナウイルスの感染拡大は、社会のあらゆる場面で否応なくIT化を推進しています。こうした恩恵を受けているのが、IT系、特にソフトウエアをクラウド経由で提供するSaaS系のベンチャーです。

たとえば、オンライン営業システムを手掛けるベルフェイス。これまでも成長はしていましたが、このコロナ禍でこれまでの約5倍、1万社以上から問い合わせが殺到したそうです。創業6年目というまだ新しい会社ながら、取材中には「3年後にSaaS企業の中で日本ナンバー1を目指す」という力強い言葉も飛び出しました。

また、防犯カメラや監視カメラのクラウドサービスを提供するセーフィーは、卓越した技術力を使いやすいサービスにつなげた会社です。「新常態」の波にも乗って今もなおさまざまな現場で導入が進んでいます。佐渡島隆平社長の目は「日本発で世界に通用するベンチャーを作りたい」と、すでに広い世界を向いていました。

「世界に通用する会社」「日本でも世界でもナンバーワン」「世界を変えたい」…。今回の特集取材で何度となくこうした言葉を耳にしました。「上場」も一つのゴールではあるはずですが、通過点に過ぎないのかもしれません。ただ一方で、今後、日本発のユニコーンが世界にはばたくためには、もっともっと起業家を輩出する支援の仕組みが必要だということも実感しました。

今回の特集は、活況なベンチャー企業群のエネルギーがいっぱい詰まっています。希望に満ち溢れた起業家たちの言葉を読むだけでも、長く続く自粛生活にふさぎ込んだ心が開かれる気持ちになるはずです。

担当記者:菊地 悠人(きくち ゆうと)
東洋経済記者。早稲田大学卒業後、東洋経済新報社に入社。流通・小売業界の担当記者を経て2017年10月から東洋経済オンライン編集部。2020年7月よりIT・ゲーム業界の担当記者に。

>>週刊東洋経済編集部の制作にかける思い

目次

特集
すごいベンチャー100

●今ホットな有力ベンチャー

巨額調達

01 VPP Japan/02 APB/03 ベルフェイス/04 Paidy/
05 AnyMind Group/06 ヘイ/07 Ubie/08 モジュラス/

ユニコーン

09 リキッドグループ/10 TRIPLE-1/

連続起業家・元社長
11 LayerX/12 カンカク/13 NOT A HOTEL/14 アルプ/15 MOON-X/

大学発
16 ACES/17 Heartseed/18 エレファンテック/
19 Integral Geometry Science/ 20 Craif/
21 AutoPhagyGO/22 リージョナルフィッシュ/23 KAICO/

●次のユニコーンを探せ 大化け期待のベンチャー

広告・マーケティング
24 サイカ/25 ビズパ/26 unerry/

業務支援
27 RevComm/28 Wovn Technologies/
29 UsideU/30 テックタッチ/31 エピックベース/
32 KOSKA/33 Leaner Technologies/34 A1A/
35 Miletos/36 イエソド/37 EdLog/

人事
38 LAPRAS/39 POL/40 HERP/
41 HRBrain/42 スタジアム/43 JOINS/

住まい・暮らし
44 KabuK Style/45 WAKUWAKU/
46 Zehitomo/47 サマリー/48 ビットキー/
49 インフォメティス/50 RABO/51 ストロボライト/

小売り・飲食
52 ClipLine/53 AWL/54 セーフィー/
55 Mellow/56 シン/57 スナックミー/58 GINKAN/

フリマ・通販
59 ジラフ/60 モノカブ/
61 モデラート/ 62 picki/63 Sparty/

物流
64 Rapyuta Robotics/65 KURANDO/
66 ダブルフロンティア/67 Azoop/68 アイディア/

エンタメ
69 Mantra/70 わたしは/71 クラスター/
72 playground/73 THECOO/74 オシロ/

デバイス
75 BONX/76 アロマビット/77 INFORICH/
78 LeapMind/

データ・セキュリティー
79 エイシング/80 ココン/81 Ninjastars/
82 TRUSTDOCK/83 DataSign/84 Synspective/

医療・介護
85 AIメディカルサービス/86 テンクー/
87 リーズンホワイ/88 Buzzreach/89 DentaLight/
90 イノフィス/91 ウェルモ/92 ファミワン/

行政
93 xID/94 one visa/95 WiseVine/

金融
96 justInCase/97 エメラダ/98 Basset/
99 TORANOTEC/100 日本資産運用基盤グループ

巨額調達の流れは止まらず
プリファードはスパコンの省エネで世界一に 日本のユニコーンの実力
東大発ベンチャーの経理担当がFX取引に充当 33億円横領事件の余波
東証のルールが変更に 新興企業上場にアメとムチ
ベンチャーキャピタルのキーパーソンを直撃!! ウィズコロナ時代の投資戦略は?
①日本ベンチャーキャピタル協会 会長 赤浦 徹
②JICベンチャー・グロース・インベストメンツ 社長 鑓水英樹
③One Capital CEO 浅田慎二
コロナ禍をしのげるか? 観光・飲食ベンチャーの苦闘
黒人従業員はわずか3% シリコンバレーに欠ける多様性

ニュース最前線
巨額赤字のANAとJAL コロナ禍で広がる財務格差
欧州縮小にパジェロ消滅 三菱自、拡大路線のツケ
英製薬と組んだ第一三共 がん治療薬大手になれるか


台湾・李登輝元総統を悼む
無私の政治リーダーだった

連載
|経済を見る眼|「コロナ復興特別会計」をつくるべき理由|佐藤主光
|ニュースの核心|現実味増すバイデン政権の「よりよい復興」の狙い|中村 稔
|トップに直撃|Uber Eats日本代表 武藤友木子
|フォーカス政治|今こそ「失われた時代」の再構築を
|グローバル・アイ|医療AIは危険でいっぱい テック企業の口車に乗るな|リーザ・オシペンコ
|INSIDE USA|バイデン氏の「大きな政府」 有権者への浸透には疑問符|安井明彦
|中国動態|ウィズコロナで進化する中国社会|富坂 聰
|財新|南京の半導体プロジェクトに破産宣告英アームの中国合弁「内紛劇」 が泥沼化
|マネー潮流|金価格高騰の裏に強いドル不信|木内登英
|少数異見|日本の学校は本当に必要か
|知の技法 出世の作法|「クレムリン文書」が示す ロシアの対日戦略(上)|佐藤 優
|経済学者が読み解く 現代社会のリアル|長期停滞する日本企業 コロナ後復活の条件|細野 薫
|人が集まる街 逃げる街|三重県 名張市|牧野知弘
|クラシック音楽最新事情|戦時中も続いた伝統 N響定期公演が休止に|田中 泰
|話題の本|『平安女子は、みんな必死で恋してた』の著者 イザベラ・ディオニシオに聞く ほか
|「英語雑談力」入門|undermine|柴田真一
|経済クロスワード|日本のベンチャー2020
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