週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2020年12月12日号
2020年12月7日 発売
定価 730円(税込)
JAN:4910201321209

【第1特集】お金と株 超入門

将来への不安を映して30歳代など比較的若い世代の投資への関心が高まっています。その一方で、老後資金など、もっと切実なニーズとしてお金を殖やしたいのが50歳代の人たちです。いずれも65歳までに2000万円貯めるのが1つの目安です。

お金に最も強い関心を寄せる2つの世代の視点に立って、貯め方、増やし方をとことんやさしく解説します。
 

【第2特集】航空異変


コロナ禍で大赤字を計上するANAとJAL。巨額の公募増資で生き残りを図るが、コロナ後に向けた道のりは平坦ではない。

担当記者より

特集「お金と株 超入門」を担当した山本舞衣です。よく「子どもを1人育てるのに2000万円かかる」と言われます。私自身も今年育休から復帰して子育ての真っ最中。子どもが小さい今はそうでもないけれど、これからいったいどれだけのお金がかかるのかと頭を抱えていました。そんな折、子ども4人の東大医学部合格をサポートしたことで有名な佐藤亮子さんのインタビューへ。

お子さんが4人、しかも全員が中高一貫校に通い、塾や習い事もとなると、教育への投資が膨大なものであったことは想像に難くありません。そんな佐藤ママ曰く「教育にかけるお金は、ここぞというときの思い切りが大事」とのこと。

もうすぐ冬休み。受験生にとっては冬期講習の時期です。長期休みのたびに塾や予備校関連の支出に悩まされている家庭は多いのではないでしょうか。例えばそんな冬期講習で、受講する講座の数をちょっとケチって節約したとします。それが積もれば、数十万円のまとまったお金にはなるかもしれません。が、佐藤ママは「そのお金を志望校に持って行っても、入学なんてできません」とピシャリ。

子育てには、お金の使いどころ、つまり「旬」があり、これを逃すと同じ金額でも効果が出にくいというのです。なるほど、子どもにかかるお金は、ほかの支出のように「とりあえず節約!」と考えないほうがよいのかもしれません。

本特集では、老後資金を殖やすために、30代が「今すぐできること」、50代でも「今からでもできること」として、さまざまな知識とノウハウを詰め込みました。ぜひ幅広い年代の方にお読みいただければ幸いです。

担当記者:山本 舞衣(やまもと まい)
早稲田大学商学部卒、2008年東洋経済新報社に入社し、データ編集、書籍編集、書店営業・プロモーションを経て、2020年4月育休を終え『週刊東洋経済』編集部に。「経済学者が読み解く現代社会のリアル」や「クラシック音楽最新事情」、「厳選ノンフィクション」など主に連載を担当。

>>週刊東洋経済編集部の制作にかける思い

週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

第1特集 
お金と株 超入門

Part1 30代からチャンス! まず1000万円貯蓄を目標に始動 
金融資産拡大の基盤を固める 家計を見直し資産をじわじわと殖やす5ステップ
まず手をつけるのは通信費と光熱費だ 今日からできる超節約術
30代ならじっくりとできる 投資信託と株取引で資産拡大に挑もう!
投資ビギナーを狙う丸井の証券会社
『会社四季報』新春号で見つけた 超先取り! お宝株ランキング 
●最高益更新率ランキング 過去最高益を上回る絶好調が続く企業40
●上方修正率ランキング 利益予想が上振れしている企業50
会社計画比乖離率ランキング 四季報独自予想が強気な企業50
『会社四季報プロ500』が厳選 有望5大テーマの注目100銘柄
好業績/DX/新常態/M&A/新技術
非課税メリットを享受 30代なら必ず始めよう! つみたてNISAの注目点 
お金の殖やし方、使い方 
「失敗しても大きな価値に」藤川里絵 /「お金の旬を逃さないで!」佐藤亮子 
SNSとテレビをフル活用 お金を呼び込む情報収集術
お金と投資の裏側がわかる 行動経済学入門

Part2 50代でも間に合う! リスクを克服する大人の投資術 
「65歳までに2000万円」が目標 いたずらに怖がらない 余裕資金は株式投資へ 
50代からのラストスパート 老後資金作りは税金に注意
M&A関連や株式分割が狙い目か 基本を知っている人が次に試してみる銘柄選び
『株式ウイークリー』編集長の厳選株 会社四季報オンラインで 儲かる銘柄を探し出す 
スクリーニング機能でラクラク銘柄選び
ダウ3万ドルの勢いに乗る 米国株投資でハイリターン狙う 
余剰資金があれば考えてみる 株式では物足りない 50代が投資すべき商品は? 
『すみません、金利ってなんですか?』 著者が解説 お金・税のキーワード
[お金の未来]「個人が国家リスクをヘッジできる」 慶応大学教授 坂井豊貴 
[お金がわかる本] 「価格と価値の差を考え抜く投資哲学」 ブルー・マーリン・パートナーズ代表 山口揚平
結局、お金って何だろうか 哲学的に考えてみる 

第2特集 
航空異変
ANAが迎える正念場
1826億円増資で成長路線へ JAL公募増資の胸算用
エアアジア・ジャパンが経営破綻 消える「第3のエアライン」

ニュース最前線
日産が「ノート」を全面刷新 再建へ国内販売テコ入れ
三井不が東京ドーム買収へ ファンドと開発規制で明暗
ゲーセン撤退のセガサミー 稼ぎ頭のパチスロにも暗雲


連載
|経済を見る眼|医療崩壊の回避へ、政府は何をすべきか|佐藤主光
|ニュースの核心|米政権交代でも北朝鮮の「自力更生」は不変|福田恵介
|トップに直撃|日本精工社長兼CEO 内山俊弘 
|フォーカス政治|民主主義を守った米大統領選の教訓|山口二郎
|グローバル・アイ|欧州グリーンディールでイタリア経済は生き返る|エンリコ・ジョバンニーニ
|INSIDE USA|不安定なバイデン政権 議会での多数派獲得に難路|安井明彦
|中国動態|中国「年金100兆円不足」の激震|田中信彦
|財新|ファーウェイ、低価格スマホ事業売却ライブ配信大手に不正会計疑惑が浮上
|マネー潮流|2021年は米ドルがついに100円割れへ|佐々木 融
|少数異見|Go To トラベルで旅行に行って思うこと
|知の技法 出世の作法|沖縄県初の芥川賞作家 大城立裕氏に学んだこと・上|佐藤 優 
|経済学者が読み解く 現代社会のリアル| 新幹線の新ルート開業で 延伸地域の経済が変わった| 岡本千草
|リーダーのためのDX超入門|「グーグル銀行」が迫る金融のデジタル変革|山本康正
|人が集まる街 逃げる街|茨城県守谷市|牧野知弘
|クラシック音楽最新事情|オペラの大衆化に貢献 三大テノールという伝説|田中 泰 
|話題の本|『エクソダス』著者 村山祐介氏に聞く ほか
|経済クロスワード|資産形成
|「英語雑談力」入門|resist the temptation|柴田真一
|編集部から|
|読者の手紙 次号予告|

今後の発売スケジュール

  • 11/4(火) 週刊東洋経済 2025年11月8日号
  • 10/27(月) 週刊東洋経済 2025年11月1日号