週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌。

担当記者より
2022年3月19日号
2022年3月14日 発売
定価 730円(税込)
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【特集】株崩落 次の一手


米FRBがいよいよ利上げに踏み切ることが確実な情勢下、ロシアによるウクライナ侵攻という途方もない事態が発生しました。経済制裁でロシアからの輸出が困難となり、資源価格は爆騰しています。これを受けてインフレが加速し世界経済が下押しされるのは避けられません。

リスク要因が重なり株式市場は不安定化しています。こうした状況下では企業業績が投資先選びのキモ。3月18日に発売される『会社四季報』最新号を基に波乱相場での投資術を指南します。

担当記者より

特集「株崩落 次の一手」を担当した林哲矢です。2月時点、この特集のタイトルは「波乱相場に強い株」でした。アナリストやストラテジストに株価の見通しを尋ねたアンケートは、2月22日が回答締め切り日。その2日後です。ロシアがウクライナを侵攻、世界経済が大混乱に陥り、局面は日に日に深刻化していきました。原油価格は急騰、日経平均株価も2万5000円を割り込み、アメリカは利上げに踏み切る見込みです。この“激震”を受けて、特集タイトルを変更。アンケート回答を寄せてくださった専門家の方々に、校了直前にあらためて見通しを尋ね直したのは言うまでもありません。

そうはいっても、業績が好調な企業の株価は底堅く、3月18日に発売される『会社四季報』春号で、全上場企業を合計した来期の予想は、営業利益が今期比11.0%増、純利益が同4.5%増と拡大する見込みです。コロナ禍が落ち着き、人の移動が増える空運や鉄道、燃料高の価格転嫁が進むと見られる電気、ガスは、来期の大幅増益が見込まれています。

また、急落局面こそ本領を発揮するのがバリュー(割安)株。安定した収益力や財務内容を持ち、かつ株価が割安なまま放置されている銘柄なら、下落幅も小さく、中長期的には上昇も見込めるでしょう。

さまざまなリスクをはらみながらも、この逆風下をどう乗り切るか。「次の一手」は必ずあるようです。今こそ押さえておきたい銘柄選びと投資法を探りました。

担当記者:林 哲矢(はやし てつや)
東洋経済記者。日本経済新聞の記者を経て、ハーバード大学(ケネディスクール)で修士号。2018年から『週刊東洋経済』編集部記者。

>>週刊東洋経済編集部の制作にかける思い

目次

特集
株崩落 次の一手

さらなる株価下落に身構える
ウクライナ危機、米利上げ... 逆風続く相場での次の一手

混乱の市場シナリオを読む
「ウクライナは"最悪"を警戒 利上げで価格変動率高まる」 豊島&アソシエイツ代表 豊島逸夫

Part1
波乱相場サバイバル

利上げに動くFRB 波乱相場の長期化に警戒
下げ相場はいつまで続く? 日米株式市場、私はこうみる
―専門家の日経平均株価への見方―
―専門家の2022年末時点のダウ平均予想―
[インタビュー] 株価はどうなる? 年末高vs.年後半安、2つの見方
ブーケ・ド・フル ーレット 代表 馬渕治好/智剣・Oskarグループ CEO 大川智宏

成長企業を見極める 四季報先取りランキング
来期最高益更新100 ≫更新額50/更新率50
来期純利益上方修正100 ≫修正額50/修正率50
来期増配加速50
配当利回り50
売上高営業利益率加速50
営業増益率加速50
⑦ウクライナ・ロシア危機で売られる株・買われる株

Part2
厳選投資法で勝ち抜く

『会社四季報』元編集長が超解説 急落局面に耐える投資術
株価チャートで判断する 波乱相場の買い時・売り時
荒れ相場に本領発揮 バリュー株はこう仕込め
あえて成長株狙いの二刀流も インフレ時代の投資術
急増する個人の信用取引 グロース市場を襲う暗い影
お宝銘柄を探せ 米国株ランキング ≫連続増収増益50/配当利回り50

緊急リポート
ウクライナショック
高まる原発破壊リスク 「史上最悪事故」の恐怖

[インタビュー] 長崎大学核兵器廃絶研究センター 副センター長 鈴木達治郎
許されぬ原発攻撃、核不拡散体制にも影響
欧州に降りかかる「難民危機」の試練 第一生命経済研究所 主席エコノミスト 田中 理
ウクライナ侵攻で原油爆騰 カギ握る産油国とシェール

深層リポート
不正調査ビジネスに群がる専門家たち

「第三者委員会」何が問題か
EY新日本に集中する訳 「免罪符」に使われる第三者委

連載
|経済を見る眼|求められる「居住支援」の強化|藤森克彦
|ニュースの核心|プラスチック汚染の克服へ、政策の抜本転換を|岡田広行
|発見! 成長企業|ヒューリック
|会社四季報 注目決算|今号の4社
|トップに直撃|神明ホールディングス 社長  藤尾益雄
|フォーカス政治|与野党で強まる「分断」への遠心力|塩田 潮
|中国動態|デジタルインフラ戦略的配置の真意|福本智之
|財新 Opinion &News|中国が経済目標を達成するために必要なこと
|グローバル・アイ|露呈した西側の軍事軽視 戦争がもたらす財政の転機|ケネス・ロゴフ
|Inside USA|優先課題は経済か人種か 亀裂深まる民主左派の分裂|会田弘継
|FROM The New York Times|マイクロソフトも巻き込む 米ロの「サイバー攻防戦」
|マネー潮流|EUタクソノミーに原子力を追加か|中空麻奈
|少数異見|来秋のインボイス制度導入への疑問
|知の技法 出世の作法|沈黙のうちに行使される プーチン大統領の大戦略|佐藤 優
|経済学者が読み解く 現代社会のリアル|有名校に教育効果なし? EBPMで暴く残念な真実|成田悠輔
|話題の本|『英語が出来ません』著者 刀祢館正明氏に聞く ほか
|シンクタンク 厳選リポート|
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