特集「株の道場 新NISA時代に勝てる株」を担当した石川正樹です。
12月18日発売予定の『会社四季報』2024年1集新春号では全上場企業集計で今期営業利益が15.0%増と好調が続く見通しです。コロナ禍一巡効果が続き、インバウンドの回復本格化はこれからです。インフレ対応も全業種で値上げが進んでいます。PBR1倍割れ改善や流通時価総額の向上施策の打ち出しなど、ガバナンス改革は外国人投資家からの評価も依然、根強いものがあります。
一方、個人の証券口座数は18年を底に増加が続き、9月末では3399万口座。14年に始まったNISA(少額投資非課税制度)も1941万口座まで増加しています。株価上昇や老後の生活不安の高まりなどから個人の投資意欲は強いものがありそうです。投資枠拡大・恒久化を図る24年初の新NISA導入により、この動きがさらに活発化しそうです。
本特集では発売前の『会社四季報』新春号を、ランキングを軸に先取りしました。ランキングⅠでは毎回恒例の「最高益更新」「純利益上方修正」「連続増配」など、どーんと12本を掲載しました。また新NISAを意識したランキングⅡでは「小型株増配期待」「人材投資」など4本を掲載しています。その他では、四季報の独自増額銘柄を厳選した「サプライズ銘柄」12社や、主要7業界の大手14社の四季報内容を図解・先取りを掲載しています。
読み物としては、「伝説の編集長」が四季報新春号でのお宝銘柄の使い方を、また個人投資家の間で人気が高い、会社四季報オンラインに連載中のカリスマ投資家の足立武志氏、DAIBOUCHOU氏の2人が新NISA時代の投資術を解説しています。
新NISA始動で株式マーケットも新しい時代を迎えそうです。本特集で、ぜひ「お宝銘柄」を見つけてください。
担当記者:石川正樹(いしかわ まさき)
中央大学法学部卒業後、東洋経済新報社入社。『オール投資』編集部、『金融ビジネス』編集長、『会社四季報』編集長などを経て、現在『週刊東洋経済』編集部。
81ページ | ■経済学者が読み解く現代社会のリアル 人流データから振り返る コロナ禍の飲食店向け政策 筆者:下川哲・早大准教授 グラフに間違いがありました。正しいグラフはここに掲出されています |