特集「株の道場 4万円時代に買える株」を担当しました石川正樹です。
3月18日発売の『会社四季報』2024年2集春号では全上場企業集計の今期営業利益が15.4%増、純利益が14.7%増、来期も同様に9.8%増、7.2%増と好調が続く見通しです。コロナ禍一巡によるインバウンドの回復や、インフレ対応の値上げ効果が来期も寄与するものと思われます。
投資主体別動向を見ると、外国人投資家の日本株買いはますます活発になっています。前2023年は3兆1215億円と2年ぶりかつ高水準の買い越しとなりましたが、今年1月も2兆0693億円の買い越しが続いています(東証と名証の合計)。外国人投資家の日本株の見直しは依然として続いており、東証のPBR改革やガバナンス改革への期待は根強いものがあります。
一方、年初から始まった新NISA(少額投資非課税制度)ですが、始動後も個人の売り越しが続いています。このため市場への流入が想定以下にも思えますが、新NISAの認知度が高まっているのは間違いなく、今後、個人投資家の資金の流入が本格化すると思われます。
本特集では発売前の『会社四季報』春号を、来期業績を見据えて先取りしました。ランキングでは恒例の「四季報強気」(四季報の独自予想による増額)に加え、「来期最高益更新」「来期純利益上方修正」「来期連続増配」「来期配当利回り」など、来期を中心に9本を掲載しました。その他、四季報の独自増額銘柄を厳選した「サプライズ銘柄」12社や四季報春号の記事欄から有望なテーマ・材料を選りすぐった「テーマ株」など、四季報春号のポイントを掲載しています。
読み物としては、「新NISA時代の投資手法」に加え、会社四季報オンラインに連載中のカリスマ投資家のたけぞう氏が2024年度の国策テーマ株13銘柄を、足立武志氏がMBOや高配当利回り銘柄への投資の注意点を解説します。また今回は恒例の「伝説の編集長」による四季報春号の深読み術、「株式ウイークリー」編集長の注目6銘柄の解説に加え、「米国四季報」編集長が米国成長株と米国市場を、「会社四季報オンライン」編集長が四季報オンラインの新機能活用術について解説します。東洋経済の株式関連媒体の編集長が結集した豪華な内容となっています。
新NISAが始動した株価4万円の新たな時代に、本特集で「お宝銘柄」を見つけていただければ、と願ってやみません。
担当記者:石川正樹(いしかわ まさき)
中央大学法学部卒業後、東洋経済新報社入社。『オール投資』編集部、『金融ビジネス』編集長、『会社四季報』編集長などを経て、現在『週刊東洋経済』編集部。

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| 49ページ | ■会社四季報春号サプライズ銘柄 7318 セレンディップ・HD <誤> 別の銘柄(企業)の記事のため、下記に差し替え ↓ <正> 【続伸】傘下の自動車部品メーカー等が想定以上に好調。ファンド管理報酬も寄与。営業益再増額。25年3月期はコンサルが黒字浮上。受注好調な傘下部品メーカーは続伸。表記は新規買収案件を見込まず。【買収戦略】年商数十億円の企業のM&Aを年1~2件ペースで検討。部品メーカーに加えて完成品メーカーも対象に。協働ロボット導入支援など新事業を積極育成。 |