特集「機能性表示食品、トクホ、サプリのウソ・ホント」でデスク業務をした長谷川隆です。複数の死者が出た、小林製薬の機能性表示食品である「紅麹サプリ」(健康被害の全容はいまだ判明していません)。このサプリは「悪玉コレステロールを下げる」として売られていました。健康になるはずのサプリでなぜ亡くなったのか? これが特集のそもそもの出発点です。
日本には、「機能性表示食品」「トクホ(特定保健用食品)」「そのほかのいわゆる健康食品」といった分類があります。簡単にいいますとサプリはサプリ形状の健康食品ですから、「機能性表示食品のサプリ」もあれば、「トクホのサプリ」「いわゆる健康食品のサプリ」もあります。そうした分類はともかく、「健康になれる」「健康を維持する」機能があるはずの機能性表示食品やトクホは果たして本当に役に立っているのか? 読者の参考になる記事を集めました。
誰もが知っている、有名企業の有力商品。機能性表示食品の科学的根拠とされている学術論文や研究レビュー(複数の論文を系統的に調べて機能性の効果を評価したもの)を調べてみると、けっこうあやふやな根拠でした。少ない実験者の数で、「ここまで言うか?」というのもありました。
私も実は健康食品には20数年以上、お世話になっています。投じた金額はこれまでウン十万円以上。私と同じような「軽度の健康食品フェチ」に限らず、健康に関心のある方にお読みいただけたらと思います。
担当記者:長谷川 隆(はせがわ たかし)
『週刊東洋経済』編集長補佐

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