満足できない脳

私たちが「もっと」を求める本当の理由

マイケル・イースター著/森内 薫訳
2025年7月9日 発売
定価 2,420円(税込)
ISBN:9784492047989 / サイズ:四六/並/416

人生を変えてくれる本!

いらないのに買ってしまう、ついスマホを見てしまう……
文明化された退屈な人生につけこむ商品やサービスから自由になる方法。

「足るを知る」のはなぜ難しいのか?

スロットマシンの設計に取り入れられた

「機会→予測不可能な報酬→迅速な再現性」

という、ドーパミン系を刺激する「欠乏ループ」が、
あなたを取り巻くあらゆることに組み込まれ、あなたを浪費や依存に駆り立てる。

退屈でつまらない人生から安易に逃げていないか?

私たちは過去のどの時代よりも豊かな世界に生きながら、かつてないほど不幸である。
人類は「もっと」を求めるように進化し、文明化された便利な社会で、私たちは人生に退屈している。
そしてその退屈につけこむ商品やサービスが、私たちを浪費や依存に駆り立てている。
脳に組み込まれた「欠乏ループ」のメカニズムとその対策を示す、現代人の必読書。

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概要

いらないのに買ってしまう、ついスマホを見てしまう……文明化された退屈な人生につけこむ商品やサービスから自由になる方法。

目次

はじめに――われらの欠乏脳
第1章 欠乏ループ
第2章 予測不可能な報酬とドーパミンの放出
第3章 いたるところに組み込まれた欠乏ループ
第4章 脳は「多い」のが大好き
第5章 薬物依存と環境
第6章 ゲーム化や数値化の害悪
第7章 影響力と地位、承認欲求
第8章 加工食品とダイエット
第9章 衝動買いとモノを買いたいという強迫観念
第10章 冒険心と情報への渇望
第11章 仕事と幸福
エピローグ――いま私たちは何をするのか?

謝辞

著者プロフィール

マイケル・イースター  【著】
まいける・いーすたー

The Comfort Crisis(未訳)の著者。ネバダ大学ラスベガス校の教授。より良いパフォーマンスを発揮し、より健康で充実した人生を送るために、現代の科学や進化の知恵をどのように利用すればよいのかについて、執筆・講演している。その研究成果はプロのスポーツチームや軍のエリート部隊、フォーチュン500社、一流大学などで取り入れられている。ラスベガスの砂漠の端に妻と2頭の犬とともに暮らす。人生を向上させるための新しいアイデアやヒントを得るためのニュースレター、2 Percent Newsletter(eastermichael.com/newsletter)を運営している。

森内 薫  【訳】
もりうち かおる

英語・ドイツ語翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。主な訳書に、セドラチェク&タンツァー『続・善と悪の経済学 資本主義の精神分析』(共訳)、ラケット&ケーシー『ソーシャルメディアの生態系』、ウィリンク『ネイビーシールズ(米海軍特殊部隊)・リーダーズ・マニュアル』、シャフィク『21世紀の社会契約』(以上、東洋経済新報社)、ブラックバーン&エペル『細胞から若返る!テロメア・エフェクト─健康長寿のための最強プログラム』、バーナム&フェラン『いじわるな遺伝子─SEX、お金、食べ物の誘惑に勝てないわけ』(以上、NHK出版)、フォックス『脳科学は人格を変えられるか?』(文藝春秋)、ヴェルメシュ『帰ってきたヒトラー』、クリング『クオリティランド』(以上、河出書房新社)ほか多数。